Facebookは5月1日(現地時間)、2013年第1四半期の業績を発表しました。売上高は14.6億ドルで、前年同期比36%増加しています。純利益も2.19億ドルとなり、前年度同期比で7%増加するなど好調です。
詳細な収支報告はこちらで見ることができます。
一方、月間アクティブユーザー(MAU)も11億人を突破しています。特に注目すべきモバイルMAUで、7億5100万人を超えました。前年同期に4億8800万人だったことを考えれば、1.5倍以上増加していることになります。
また、モバイルのみのMAUを見ても1億8900万人に達します。日本の人口よりも多い数です。アメリカのソーシャル人口と比較しても、5000万人以上多いことになります。
Facebookの主な収入源は広告です。売上高14.6億ドルのうち、12.4億ドルが広告によるものとなっています。およそ85%といったところでしょうか。
TheNextWebによれば、この広告収入のうち30%がモバイルによるものとのことです。モバイルユーザーが増加傾向にあるため、この収益も頷けるところですね。
総広告収入のうち、Facebookのモバイルによる収益は30%を占める。
Facebook has mixed first quarter with $1.46B in revenue, EPS of $0.12 as mobile reaches 30% ad income(TheNextWeb)
また、TheNextWebは別記事にて、このモバイル収益が増加した大きな要因はアプリインストール広告にある、と指摘しています。
Facebook sees 751M mobile users in Q1 2013 with $375M or 30% ad revenue coming from mobile(TheNextWeb)
Facebookが直近で発表した大きなプロダクトとしては、グラフ検索とFacebook Home、ニュースフィードの刷新があげられます。これらは直接的に利益をもたらすものではありませんが、特にFacebook Homeとニュースフィードの刷新はモバイルでのユーザーインターフェースの改良が行われています。いかにモバイルを重要視しているか伺うことができますね。モバイルユーザーだけではなく、“モバイルのみ”でFacebookを利用するユーザーが増えていく中で、今後さらにモバイルへのシフトが進むのは自明でしょう。
このことを踏まえて考えれば、Facebookへ投稿するコンテンツは、モバイルに最適化を行うことが推奨されるのではないでしょうか。ソーシャルメディアの利用特性をうまく考えて運用をしていきたいですね!
【参考】
FB Q1 2013 earnings slides(publish by CNET)
Facebook、月間アクティブユーザー数11.1億人23%増、日間アクティブ6.65億人26%増、モバイル月間アクティブ7.51億人54%増(Techcrunch)
(Photo: facebook flip-flop by kudumomo)