Search Engine Roundtableによると、Googleが7月18日前後にパンダアップデートを行った、とのことです。元々はWebmaster Worldのフォーラムで「アップデートがあったのではないか?」という話だったのですが、後にGoogleが公式に認めました。
海外SEO情報ブログさんを参考にアップデート内容をまとめると、要点は3つになります。
- 今まで品質が低いか、そうでないかのグレーゾーンにいたサイトを、より精密に判別するようになった
- 低品質評価の条件が緩和されることで、パンダアップデートの影響から免れるサイトが出てくるかもしれない
- 10日ほどかけて展開されるので、1週間ほどは普段と比べて大きな順位変動が発生するかもしれない
実際にWebmaster Worldで、今までパンダアップデートの“餌食”となっていたサイトの検索結果順位が回復するといった報告がなされています。
検索順位の変動を見ることが出来るnamaz.jpを見てみると、本日(7月22日)の変動幅は7.3位と不安定になっています。
(Credit: namazu.jp)
そもそも、パンダアップデートってなんだっけ?
パンダアップデートやらペンギンアップデートやら、動物の名前が付いたアルゴリズム更新ばかりで、なんとなく紛らわしいですよね。ここで一度パンダアップデートについて復習しておきましょう。
パンダアップデートは、日本では2012年7月に導入されたアルゴリズムです。高品質なコンテンツを上位に表示させ、低品質なコンテンツにはペナルティを課します。他のページからコンテンツを複製しまくったり、機械的な文章を大量に生成するなど、いわゆるコンテンツファームを行ったウェブサイトを排除するためのものです。逆に丁寧に、有益なコンテンツを作っているページは上位に表示されるようになりました。
Googleが日本でパンダアップデートを行った際に公開したブログを参考にすると、良い評価が下されるポイントは3つにまとめることができます。
- 情報に信頼性があるか?
- 著作者がジャンルに精通しているか?
- コンテンツは独自性を持っているか?
ざっくり言ってしまえば、“検索から訪れた人が満足するコンテンツか?”ということです。
こうした情報を追うにこしたことはないですが
しかし、私見を言えば、検索エンジンを攻略するためにコンテンツを作るというのは、本末転倒です。Googleの行っているアップデートは、ユーザーにとってベストな検索結果を提供することに尽きます。だから、常にユーザーが有益だと思うウェブサイトを意識していれば、こうしたアップデートに慌てて対応しなくても済むようになります。
もちろん、Googleのオーサーシップのような新機能には対応するべきですが、あなたがまずフォーカスすべきは検索エンジンではなくユーザーなのです。こうした価値観は、Customer Experience Optimization(CEO: 顧客体験の最適化)と呼ばれています。ハイベロシティにも関連記事がありますので、そちらをご覧下さい。
(Photo: Panda With Guns by John Fischer)