諸事情によりNexus10を購入。
Nexus 10 は鮮やかな 2,560 x 1,600(300 ppi)HD ディスプレイとパワフルなグラフィック プロセッサを搭載しており、優れた画像処理能力を備えています。400 万ピクセル以上のディスプレイで、文字はシャープに、HD 映画はより鮮やかに、写真は細部まで鮮明に映し出されます。
うーん、でかいね。でかい。
スペックは下記の通り。
ディスプレイ
- 10.055 inches (0.39 mm) 2560 x 1600 (300 ppi)
- WQXGA True RGB Real Stripe PLS
- Corning® Gorilla® Glass 2
サイズ
- 263.9 x 177.6 x 8.9 mm
重量
- 603g
カメラ
- 5 メガピクセル(メイン)
- 1.9 メガピクセル(フロント)
速度
- CPU: デュアルコア A15
- GPU: クアッドコア Mali TS04
メモリ
- 16GB または 32GB(フォーマット後の実際の容量はこれより少なくなります)
- メモリ: 2GB RAM
接続
- Wi-Fi 802.11 b/g/n(MIMO+HT40)
- Bluetooth
- NFC(Android ビーム)
- デュアル サイド NFC
- マイクロ USB
- マグネット式ポゴピン充電器
- マイクロ HDMI
- 3.5 mm ヘッドホン端子
特長
- Android 4.2(Jelly Bean)
- 9000 mAh リチウム ポリマー電池
- 加速度計
- GPS
- ジャイロスコープ
- 気圧計
- 周囲光
- コンパス
いくつかの用語説明
Androidのバージョン履歴
Android 1.0
Androidの最初のバージョンは2008年9月23日に公開された。2008年10月22日には最初のAndroid端末として、台湾の端末メーカーであるHTCが開発したHTC DreamがT-モバイルから発売された。
SDKリリース日
- 2008年9月23日
おもな新機能と変更点
- 多数の不具合の修正
- 多数のAPIの追加・変更
- Wi-Fi接続のサポート
- SQLiteをSDK内にパッケージング
- カメラのインターフェース変更
- マップ・AudioManagerの追加
- テキスト入力関連のクラス・メソッドの追加
- Linuxカーネル 2.6.25
Android 1.1
SDKリリース日
- 2009年2月9日
おもな新機能と変更点
- 多数の不具合の修正
- framework APIの変更
- API Levelの追加
- Google Mapsへのアクセス関連のAPI追加
- UIのローカライズ
- 通話機能:スピーカーを利用している場合のタイムアウトデフォルト値が長くなった
- 通話機能:DTMFダイアルパッドを簡単に発見できるようにするために、通話画面にダイアルパッドの表示・非表示項目を追加
- MMSの添付ファイルを保存できるようになった
- マーキーレイアウトのサポート
- Maps: Adds details and reviews when a user does a search on Maps and clicks on a business to view its details.
Android 1.5 Cupcake
このバージョンからコードネームに菓子の名前が使われるようになり、カップケーキからきている。
SDKリリース日
- 2009年4月30日
おもな新機能と変更点
- camcorderモードで動画の録画と撮影が出来るようになった
- 動画をYouTubeに、画像をPicasaに端末から直接アップロードできるようになった
- オートコンプリート機能を搭載した新しいソフトウェアキーボード
- Bluetooth A2DP サポート
- 一定の距離内のBluetoothヘッドセットに自動的に接続するようになった
- デスクトップ上のウィジェットとフォルダが新しくなった
- スクリーン移動間のアニメーション
- Webページのコピーアンドペーストも出来るように拡張
- Linuxカーネル 2.6.27
Android 1.6 Donut
コードネームはドーナツからきている。
SDKリリース日
- 2009年9月15日
おもな新機能と変更点
- 改善されたアンドロイドマーケット
- 統合されたカメラ・カムコーダ・ギャラリーのインターフェース
- ギャラリーで、複数の写真を選択して削除できるようになった
- ダイヤル発信を含むネイティブアプリケーションとの密な統合および、レスポンスが高速となった新しいボイスサーチ
- ホーム画面からブックマーク、履歴、連絡先およびウェブが検索できるようになった、新しい検索機能(→クイック検索ボックス)
- 音声検索機能が搭載された。
- 電池使用量画面
- ユーザー補助機能(バイブレーション・音による操作のフィードバック等)
- ユーザーデータのパスワード保護
- Google Latitudeに対応(位置情報共有)
- CDMA/EVDO, IEEE802.1x, VPN, ジェスチャー機能、更にテキストの音声読み上げエンジンをサポート
- WVGAの解像度をサポート
- カメラの検索スピードを改善
- Linuxカーネル 2.6.29
Android 2.0/2.1 Eclair
コードネームはエクレアからきている
SDKリリース日
- 2009年10月26日(2.0)
- 2009年12月3日(2.0.1)
- 2010年1月12日(2.1)
おもな新機能と変更点
- ハードウェア速度の最適化
- より多くの画面サイズと解像度のサポート
- ユーザーインターフェースの改良
- 新しいブラウザのユーザーインターフェースと、さらなるHTML5のサポート
- 新しい連絡帳
- 背景の黒白比の改善
- 改善された Google Maps 3.1.2
- Microsoft Exchange サポート
- カメラのフラッシュのサポート
- デジタルズーム
- MotionEvent class がマルチタッチイベントを追いかけられるように機能追加
- バーチャルキーボードの改善
- Bluetooth 2.1
- ライブ壁紙
- Linuxカーネル 2.6.29
Android 2.2 Froyo
コードネームはジンジャーブレッドからきている
SDKリリース日
- 2010年12月6日(SDK 2.3)
- 2010年12月16日(Nexus S)
- 2010年12月17日(ソースコード)
- 2011年1月26日(SDK 2.3.1)
- 2011年2月9日(SDK 2.3.3)
- 2011年4月28日(2.3.4)
- 2011年7月25日(2.3.5)
- 2011年9月2日(2.3.6)
- 2011年9月20日(2.3.7)
おもな新機能と変更点
- Dalvik VM にJITコンパイラを搭載し、2〜5倍高速化
- JavaScript実行エンジンがV8になり、2〜3倍高速化
- エンタープライズ関係の機能強化
- クラウドとデバイスの連携API
- テザリング対応(日本で発売される機種は無効にしているものが多い)
- 傾き情報・方位磁石・カメラ入力・マイク入力がブラウザで受け取れるようになった
- Adobe Flash対応
- インストール済アプリの自動更新
- クラッシュ時のバグレポートの送信
- パソコン上のコンテンツを端末へストリーミング
- Linuxカーネル 2.6.3
Android 2.3 Gingerbread
コードネームはジンジャーブレッドからきている
SDKリリース日
- 2010年12月6日(SDK 2.3)
- 2010年12月16日(Nexus S)
- 2010年12月17日(ソースコード)
- 2011年1月26日(SDK 2.3.1)
- 2011年2月9日(SDK 2.3.3)
- 2011年4月28日(2.3.4)
- 2011年7月25日(2.3.5)
- 2011年9月2日(2.3.6)
- 2011年9月20日(2.3.7)
おもな新機能と変更点
- ゲームのための改良
- > 並列GC(目標3ms以下の停止)
- > イベントの反応性の改善
- NFC(近距離無線通信)対応
- 複数のカメラを扱えるAPIの追加
- ウインドウ管理APIの追加
- (2.3.3)双方向通信などのNFC APIの拡張
- 回転加速度・単方向加速度の検出、重力・気圧センサー、ジャイロスコープに対応
- WebM、VP8など対応するメディアフォーマットの追加
- SIPの標準サポート
- UIの刷新・高速化
- アプリ管理機能の強化
- ソフトキーボードの改良、マルチタッチ入力機能の追加
- ワンタッチ単語選択機能(コピー&ペーストがより容易に)
- バッテリー管理機能の向上
- (2.3.4) USBホスト (USB On-The-Go) の 3.1 からのバックポート
- Apache Harmony 6.0 ベースになる
- Linuxカーネル 2.6.35
Android 3.x Honeycomb
Android 3.xではタブレットコンピュータ向けに設計されたバージョンとなった。コードネームはシリアル食品のブランド名・ハニカム(英語版)。タブレットに特化したバージョンであることから、タブレット以外のデバイスに搭載された場合の混乱を避ける為、Android 4.0のリリースまでソースコードが公開されなかった。
3.0 SDKリリース日
- 2011年2月22日(3.0 SDK)
- 2011年2月24日(3.0 実機)
おもな新機能と変更点
- 新しいユーザーインターフェース。タブレットなどの大型ディスプレイに最適化。3.xはタブレット専用となった。
- 2D,3Dの描画の高速化。2Dのハードウェアレンダリング。
- マルチコアプロセッサのサポート
- テキスト選択の改善
- 動画のサポートの改善
- JavaScriptでマルチタッチが扱えるようになる
- SVG対応
- ブラウザがHTML Media Capture対応
- DRMフレームワーク
- Linuxカーネル 2.6.36
3.1 SDKリリース日
- 2011年5月10日(3.1 SDK)
おもな新機能と変更点
- ユーザーインターフェースの改善。
- オープンアクセサリAPI
- USBホストAPI (USB On-The-Go)
- マウス、ゲームパッド、ジョイスティックからの入力
- ホームスクリーンウィジェットのサイズを変えられるようにした
- メディア転送プロトコル
- Real-time Transport Protocol
3.2 SDKリリース日
- 2011年7月15日(3.2 SDK)
- 2011年9月20日(3.2.1)
- 2011年8月30日(3.2.2 Motorola Xoom 4Gに搭載)
おもな新機能と変更点
- より広範なタブレット向けの最適化
- 固定解像度アプリに対しての互換性のあるズーム
- SDカードに対してのメディア同期
- スクリーンサポートの拡張
Android 4.0 Ice Cream Sandwich
コードネームは氷菓のひとつであるアイスクリームサンドイッチからとられた。メモリ512MBでも動作するが、メモリ1GB以上ないと快適(≒高速)に動作しないため、日本のキャリア(NTTドコモ, au, ソフトバンク)では、DRAMが1GB以上の端末のみ、Android 4.0 へのアップデートを行う。
スクリーンショット機能はAndroid 4.0以降では以前のバージョンからバージョンアップした機種も含め全て電源ボタンとボリューム下の同時押しにより出来る。SDKリリース日
- 2011年10月18日(4.0 SDK)
- 2011年11月14日(4.0.1 ソースコード)
- 2011年11月29日(4.0.2)
- 2011年12月16日(4.0.3)
- 2012年3月28日(4.0.4)
おもな新機能と変更点
- スマートフォンとタブレットのUIの統合
- リッチコミュニケーションと共有
- > 新しいソーシャルとカレンダーAPI
- > NFCを利用したAndroid Beam
- > WiFi Direct
- > Bluetooth Health Device Profile
- 操作性とカスタマイゼーション
- > 通知の改善
- > フェイスアンロック
- > ロック画面で、カメラと音楽の操作
- > ランチャーのアプリ管理の改善
- 画像や動画のエフェクト
- 正確なカメラの測光、顔認識
- メディアコーデック対応の追加
- GPUによる2D描画
- 新しいグリッドベースレイアウト
- ソフトウェアキーボードの改善
- スペルチェッカーAPI
- スタイラスによる入力サポート
- マウスサポートの改善
- 新しいアクセスビリティと音声合成のAPI
- エンタープライズ向け
- > キーチェインとVPNのAPI
- > カメラを無効にする管理ポリシー
- Linux カーネル 3.0
- 4.0.1 からオープンソースに戻る。その際、3.xのソースコードも開示し、gitの履歴には存在するが、gitのタグは振られていない。
Android 4.1/4.2/4.3 Jelly Bean
コードネームはゼリービーンズからとられた。フルHDディスプレイを搭載したスマートフォン端末において、400を超えるPPI(Pixel Per Inch)をサポートするバージョンである。操作性についてもProject Butter(プロジェクトバター)の成果が活かされており、4.0からのマイナーバージョンアップらしからぬ面を持ち合わせている。
4.1 SDKリリース日
- 2012年6月27日(4.1 SDK)
- 2012年7月10日(4.1.1 ソースコード)
- 2012年10月9日(4.1.2)
おもな新機能と変更点
- 高速化・反応性の向上
- > 16msの垂直同期に合わせる
- > トリプルバッファリング
- > タッチを垂直同期に合わせ、タッチ位置を予測するようにし、CPUブーストを行う
- > systrace
- アクセスビリティの改善
- 国際化
- > 双方向テキスト対応
- > Unicode 6.0 の絵文字対応
- > ユーザーがインストール可能なキーマップ
- > 日本語キーボードの半角/全角キーなど対応
- UIの改善
- > 拡張可能な通知
- > サイズ変更可能なアプリウィジェット
- > タスクナビゲーションを簡単にした
- > アクティブティの起動アニメーションを簡単に作れるようにした
- > ライトアウト・フルスクリーンモードへの遷移API
- > Remoteable View の追加
- > ライブ壁紙のプレビュー
- > Contact Photo の 720×720 対応
- > フェイスアンロックに生体検知オプション追加
- 入力デバイス
- > アプリは新しい入力デバイス(USB, Bluetooth など)の接続を受け取れるようになった
- > 入力デバイスの機能の問い合わせ
- > 入力デバイスのバイブレーターの制御
- アニメーションとグラフィックス
- > アプリから垂直同期の利用
- > 新しいアニメーションアクション
- ネットワーク関係
- > Android Beam の改善
- > Wi-fi ネットワーク・サービス・ディスカバリー
- > Wifi-Direct サービス・ディスカバリー
- > ネットワーク帯域管理
- メディア関係
- > 低レベルのメディア codec へのアクセス
- > USBオーディオ
- > 音声録音をトリガーに出来る
- > マルチチャンネルオーディオ
- > 音声の前処理エフェクト
- > 複数の音声をつなげて再生
- > メディアルーター
- Renderscript
- > サンプルテクスチャ
- > NEON命令を実行可能
- > x86 デバイスでのデバッガ
- Android ブラウザ
- > HTML5ビデオの改善
- > スクロールおよびズームの速度の改善
- > HTML5/CSS3/Canvas アニメーションの速度の改善
- > テキスト入力の改善
- > JavaScript (V8) の速度の向上
- > HTML5 Media Capture 対応
- > Adobe Flashの廃止
- Google API
- > Google Cloud Messaging
- > アプリの暗号化
- > スマートアプリ更新
- > Google Play サービス
- > Linux カーネル 3.1.10
4.2 SDKリリース日
- 2012年11月13日(4.2 SDK, 実機)
- 2012年11月28日(4.2.1)
- 2013年3月2日(4.2.2)
おもな新機能と変更点
- マルチアカウント
- フォトギャラリーのアップデート。360度撮影。
- ジェスチャ文字入力
- Google Play 以外からインストールするアプリにもマルウェアスキャン
- 描画の高速化
- > 2D グラフィックスのハードウェアアクセラレーション。スクロールなどの高速化。
- > WebViewの高速化。スクロールの高速化。
- UI の改善
- > タブレットでは、全ての画面サイズで、ステータスバーを上に、通知はプルダウンに、システムバーは下にもってきた。アプリケーショントレイも全ての画面サイズで利用可能。
- > クイック設定
- インタラクティブなロックスクリーンウィジェット
- 外部ディスプレイでのミラーリング以外のサポート
- > DisplayManager
- > Presentation ウィンドウ
- > 著作権保護対応
- > Miracast によるワイヤレスディスプレイのサポート
- ネイティブ RTL サポート
- フォントと文字の最適化
- > 日本語 – WebView での縦書きのサポート
- > 韓国語 – Nanum Gothic
- 入れ子Fragment
- アクセシビリティの改善
- RenderScript
- > FilterScript
- > 組み込みスクリプト – ブレンド、blur など
- > スクリプトグループ
- > 高速化
- > GPUでの実行
- 開発者向けオプション
- > デフォルトは非表示になり、Settings > About phone > Build number を7回タッチする必要がある
- > 8項目新規に追加
- セキュリティの強化
- 新しいBluetoothスタック
- 低遅延オーディオ
- 新しいカメラハードウェアインターフェイス
- > HDR カメラシーンモード
- 新しいNFCハードウェアインターフェイス
- Dalvik
- > x86, MIPS での JIT のサポート
- > 512MB よりも大きなメモリ環境でのGCの高速化
4.3 SDKリリース日
- 2013年7月24日(4.3 SDK, 実機)
おもな新機能と変更点
- 描画
- > 描画命令の変形・融合による、描画の高速化
- > 図形や文字の描画の改善
- > ウィンドウバッファの割り当ての改善
- > OpenGL ES 3.0 対応
- Bluetooth
- > Bluetooth Smart Ready 対応
- > Bluetooth AVRCP 1.3 対応
- マルチユーザーで制限プロファイル対応
- 位置情報
- > ハードウェア併用によるバッテリー節約
- > Wi-Fiに接続することなく、Wi-Fi による位置情報取得
- > 磁気干渉に妨げられることのない、デバイス角度の取得
- > キャリブレーションのしてない、ジャイロスコープと磁力計
- マルチメディア
- > Modular DRMフレームワーク
- > VP8エンコーダ
- > ビデオエンコーダの入力として OpenGL ES Surface を利用可能
- > メディアミキサー。MPEG-4のビデオのみと音声のみを1つにまとめることが出来る。
- > ロックスクリーンや通知領域などのメディアプレーヤーのリモートコントールクライアントで、再生位置の調整を行えるようにした
- ユーザーインターフェイス
- > 通知領域の内容取得
- > View への透明なオーバーレイ
- > optical bound によるレイアウト
- > 回転アニメーションの種類の指定
- > 画面回転のロック
- > クイックレスポンスを扱うインテント
- 国際化
- > RTL の改善
- > ローカライゼーション ユーティリティー
- > アクセシビリティとUI自動操作
- > キーイベントの監視とフィルタリング
- > アクセシビリティの利用可能機能情報
- > 新しいUI自動操作フレームワーク
- 企業向け機能とセキュリティ
- > WPA2 エンタープライズアクセスポイントの Wi-Fi 証明書を設定可能
- > SELinux の使用
- > キーチェインAPIの追加
- > アプリ固有のキーストアプロバイダー
- > /system パーティションを nosuid でマウント
- パフォーマンス解析
- > 改良された systrace によるロギング
- > オンスクリーンでの GPU プロファイリング
- > StrictMode での file:// URI の警告
Android 4.4 KitKat
コードネームのみ発表。キットカットからとられており、製造元のネスレにはブランド名の使用許可を得ており、キットカットとAndroidがコラボレーションした商品の発売も予定されている。なお、このコードネームが決定するまでは「Key Lime Pie(キーライムパイ)」がコードネームとしてGoogleの社内で使用されていた時期もあったが、そもそもキーライムパイの味を知っている者が少ないといった理由でKitKatに変更された。
Android Beam
「Android Beam」(アンドロイド ビーム)は、Android 4.0から搭載されている機能です。非接触通信規格「NFC」に対応したAndroidスマートフォン2台の間で、データ交換をするための仕組みです。
Androidの設定メニューのうち「無線とネットワーク」―「その他」といった項目から、Androidビームの設定が用意されている機種であれば、この機能を使うことができます。
「NFC」とは、近距離通信を意味する“Near Field Communication”の略で、非接触型、つまり端子を繋がなくとも、かざすだけで機器同士が通信したり、繋がったりする通信規格です。NFCに準拠した機器は、13.56MHzという周波数帯の電波を使って、ごく近い距離で106kbps~424kbpsの速度で通信できます。その距離はおおよそ約10cm以内です。
Android搭載のスマートフォンでは、データを転送する手段がいくつかあります。たとえば、BluetoothやWi-Fiです。また国内で販売されているスマートフォンでは赤外線通信をサポートするものも少なくありません。
こうした手段と、「Android Beam」の大きな違いは何でしょうか。1つは、「Android Beam」では、転送する相手に関する設定をする必要がない、ということです。つまりデータを発信する端末と、受け取る端末、2台の背面などにあるNFCマークを向かい合わせて近づけるだけで、端末が互いを認識して、自動的にデータが転送されます。
たとえば、Androidの標準アプリ「ギャラリー」では、写真を選択して表示しているときに、その端末のNFCマークを、もう一台の端末のNFCマークと重なるように近づけるだけで、画像を転送する用意が整います。ここで、画像をタップすれば転送されます。
ここまで気軽に転送できるのはメリットですが、逆にセキュリティ上の懸念を抱くかもしれません。ただ、先述したようにNFCで通信できる距離は10cm程度です。まったく見ず知らずの人の手にあるスマートフォンとその距離で通信したり、なりすましされたりする心配は少ないと言えるでしょう
Android 4.1からはBluetooth
Andoird Beamは、Android 4.1で変更が加わりました。NFCで互いのスマートフォンを認識した後は、データ転送をBluetoothで行うようになったのです。
NFCは便利な仕組みですが、もともと小さな容量のデータ転送しか想定されておらず、転送速度が106kbps~424kbpsと比較的遅かったのです。WebサイトのURL、あるいはアドレス帳データといった内容であれば、ごくわずかな情報量ですから、NFCの転送速度でも十分です。しかし数MB単位となる写真の転送には時間がかかります。
一方、Bluetoothであれば、データ転送速度が最大24Mbpsと、大幅にスピードアップすることになります
ちなみに、「NFCで転送先を決め、データはBluetoothで送る」という方式を“BTSSP”と呼びます。「BTSSP」は、Bluetoothの仕様策定団体であるBluetooth SIGの定めた標準仕様で、「Bluetooth Secure Simple Pairing Using NFC」の略です。Bluetoothで通信する際には、基本的に機器同士をあらかじめ登録しあう“ペアリング”という作業が必要ですが、NFCを使ってBlueotoothのペアリングを行うという形です。
Bluetoothでは、端末同士の距離が10m程度まで離れていても通信できます。一度、NFCで相手を認識してしまえば、Bluetoothでの通信中は端末同士の距離をおいても大丈夫です。またペアリングしていない相手とは通信しません。
なお、Android Beamが使える機械同士でも、データ転送の仕組みが変わったため4.0とは4.0と、4.1以上とは4.1以上同士でしかデータ転送できないので、この点は注意が必要でしょう。
http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/keyword/20130730_609582.html