新年あけましておめでとうございます。今年もガシガシ書いていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。さて、本年一発目は、『エレベーターピッチ』について、です。
エレベーターピッチを解説するサイトは数多くありますが、端的に言えば、自分達の組織や製品を20〜30秒で説明することです。
一見すると簡単ですが、初対面の、何も知識が無い人に対して、短時間で自分達のことを説明するというのは難しいため、良いエレベーターピッチを行うためには事前に、自分達が行う事業をよく知るなどの準備を行う必要があります。
その中で考察が深まり、事業の方向性の再確認など、良い影響も数多くありますので、ぜひ新年に行ってみましょう。
エレベーターピッチの要素
“エレベーターピッチはこういうテンプレートを使うとよい”という本や記事がたくさんあります。どれも優れており、これを採用すべきだと、一概に言うことはできませんが、全てに共通して入っている要素は、次の4つです。
- 自分達のターゲットと、その人々が抱えている問題
- 自分達が解決できること
- 競合との違い
- 具体的な事例
さらに追加できるのであれば、市場のデータについて具体的な数値を示しましょう。
エレベーターピッチは自分達の事業を手短かにするというメリットがあるのは前述の通り。逆に長くなるようであれば、事業内容をもっと深くまで考察する必要があります。
良いエレベーターピッチの『9のC』
さて、以上の4つだけを示して、さあ作れ!と言っても難しいものです。
Elevator Pitch Essentialsの著者、Chris O’Leary氏は、優れたエレベーターピッチを行うためには、9つのCを突き詰める必要があると説いています。
1. Consise(簡潔であること):
必要なだけ言葉を使うが、決して多くなってはいけない2. Clear(明確であること):
MBAが話すような難解なものではなく、自分の子どもでも分かるよう目的を明確にすること3. Compelling(説得力を持っていること):
あなたのあなたの提供するソリューションが、どのような問題を、どのようにして解決するかを説明できるようにする4. Credible(信頼感を持たせること):
その問題に対して、ソリューションを提供するのにふさわしい理由を説明できる5. Conceptual(コンセプトを重視すること):
余計なものを極力省き、重要なこと(=コンセプト)だけを伝える6. Concrete(具体的であること):
具体的な実例を示せるようにする7. Customized(カスタマイズすること):
聞き手の関心や職業に合わせて内容を微修正する8. Consisten(一貫性を持たせること):
話す相手ごとにカスタマイズを行うが、基本的な内容は一貫性を持っている9. Conversations(会話であること):
エレベーターピッチは、その場で契約を結ぶことではなく、この後、例えば会議などで円滑に話を進めるための下準備である
作ってみた
早速実践して、作ってみました。
ハイベロシティでは、ウェブマーケティングの費用対効果に悩む中小企業様に向けて、将来の顧客から見つけてもらい、顧客になってもらうインバウンドマーケティングを提供しています。不特定多数へ向けて広告や勧誘電話を行うマーケティングとは異なり、自分達に興味を持っていただける人に対象を絞っているため、費用対効果に優れていることが特徴です。
文字数は170字弱で、ゆっくり読んでも20秒ほどで読み終えます。
一度作った後、他の人に聞いてもらい、フィードバックを得ることでさらに良くなることは言うまでもありません。複数人でブレインストーミングしながら作るのもよいでしょう。
特に後者は価値観の共有という意味で、非常に優れています。ひいては組織の誰が行っても同じ説明が出来る、という理想の環境を作ることができます。出来れば営業を行う人、マーケティングを行う人、開発を行う人、さらにそのサービスのコンセプトを考えた人が揃って考えることをオススメします。
エレベーターピッチの文章を作ってみたら、ぜひコメントで教えてくださいね!
(Photo: Elevator Sign by tsurutakoji)
【参考】
The 7 Key Components Of A Perfect Elevator Pitch(Bplans)
Elevator Pitch(Social Media Exchange)