1度だけしか着たことがない洋服、その時はかわいいと思って買ったけど、いざ着てみたらイメージと全然違った洋服—。
そんなクローゼットの中で眠っている服をスマートフォン1つで売ることができる”フリマアプリ”が流行しています。
公園などで開催されるフリーマーケットが、ネット上で手軽に行うことができます。交通費も出店費もかかりません。2012年後半からこのフリマアプリが登場し、2014年は盛り上がりをみせるのではないかと予想されています。
また、2014年4月から消費税が8%に引き上げになりますが、個人間の取引では消費税が発生しないので、比較的に新しい洋服を安く手に入れることができるかもしれません。
フリマアプリの特徴
- 使うものはスマートフォン1つ
- 安全性の高い取引の仕組み
まず、フリマアプリを始めるのに必要なものはスマートフォン1つです。カメラで商品を撮影すると出品ができます。価格は基本的に変動しません。オークションでは、出品に手間がかかったり、落札に時間がかかります。しかし、このフリマサービスは出品も購入も少ない手間で行えるのが特徴です。
次に、個人間の取引では、詐欺のトラブルが懸念されます。しかし、フリマアプリでは、以下の仕組みを取り入れています。
- ユーザーが支払った商品代金を一旦サービス提供企業が預かり、
- 商品がユーザーの手元に届いてから、
- 出品者へ商品代金が支払われる。
この仕組みのおかげで、お金を支払ったのに商品が届かないなどの、トラブルを防ぐことができ、安全な取引を可能にしています。
また、高額取引の場合は、多くのサービスで出品者の本人確認が必要となるので、ユーザーは安心して商品を購入することができます。
どんなフリマアプリがあるのか
ここでは、フリマアプリとして利用数が多い『Fril』と『メルカリ』について紹介していきます。
『Fril』
2012年7月からスマートフォンのフリマアプリとして、1番早く公開されました。ターゲットを女性に絞り、アプリもピンクを基調としたかわいらしいデザインの印象を受けました。Frilの特徴として以下の3つがあげられます。
- スマートフォンで撮るだけで売れる!
- アプリで注文、カンタン支払い!
- オリジナルのショップが作れる!
また、手数料と出品する際の本人確認については以下の通りです。
- 出品者の手数料 10%(取引成功時のみ)
- 購入者の手数料 100〜300円
- 出品時本人確認 1万円以上
基本的に出品者は手数料10%をFrilに支払います。しかし、売上金を現金にする場合は、銀行へ210円の手数料を支払う必要があるので、商品を売った際にもらえるポイントでお買い物をするのが上手に利用できるコツだと考えます。
『メルカリ』
2013年7月から公開され、ターゲットが女性中心の多いフリマアプリの中では、メンズ商品も揃っており、男性も気軽に利用できます。アプリはポップなデザインで、多くの方に受け入れやすい印象を受けました。メルカリの特徴として以下の3つがあげられます。
- スマホカメラでかんたん出品
- クレジットカード/コンビニ/ATMで支払い
- あんしんの売買システム
また、手数料と出品する際の本人確認については以下の通りです。
- 出品者の手数料 10%(期間限定で現在は無料)
- 購入者の手数料 100円(コンビ二、ATMの場合。期間限定で現在は無料)
- 出品時本人確認 なし
現在プレオープン期間中は、出品時も購入時も手数料は無料のようです。売上金は、1万円未満を現金にする場合は手数料210円がかかってしまいますが、1万円以上の場合は無料です。また、PCなどのガジェット類を扱っているのが他のフリマアプリにはみられない珍しい点だと考えます。
最後に
フリマアプリについて紹介してきましたが、オークションとは違った価格設定やトラブルのない安全で安心できる取引方法が注目すべき点だと感じました。
また、洋服だけでなく、雑貨や本、ガジェット類なども出回り始めています。扱う品が増え、安心できる取引を確率することは、市場の活発化に繋がるでしょう。
最近では、より専門的なフリマアプリも公開し始めています。
専門的な分野が増えることで利用者が増加し、フリマアプリはこれから私たちにとって日常的に身近な存在になるのではないでしょうか。そして、いらないものを捨てるのではなく、人々の手に渡ることで再利用され、エコに結びつくのではないかと考えます。
(Photo: Loppetorvet Flea market Frederiksberg Copenhagen 20130831_002 by News Oresund)