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オーサーランクは今、どうなっているのか? 今後するべきことは?

最近、様々なブログでオーサーランクについて言及されるようになりました。事の発端は、マット・カッツ氏が「バックリンクの影響力は以前よりも低なっているか」という質問に対して、YouTubeで語った動画にあるようです。

Web担の概要が一番分かりやすかったので引用すると、以下のような内容が語られていました。

  • グーグルは、どのコンテンツが検索ニーズを満たせるかを判断する能力を、さまざまな方向で進化させている。
  • たとえば、コンテンツを判断する能力も上がってきている。
  • 人間が日常的に使う言葉を理解する力を高めている。キーワードを指定するだけでなく、対話形式で答を導いていくやり方もある。
  • だれがコンテンツを作ったかも評価の要因に取り入れようと試みている。特定の検索ニーズに対して、その分野の専門家が執筆したコンテンツだとわかれば、それも重要なヒントになるから。
  • 将来、こうした技術が大きく進歩していけば、検索ニーズを満たすコンテンツを判断するための要素として、バックリンクの重要性は、今よりも少し下がっていくだろう。

Googleが被リンクからオーサーランクに移行するなんて、誰が言ったんだ? など10+4記事

オーサーランクはSEOを考える身としては気になるところなので、現状とどうすればよいのかというところをブログにまとめてみました。

オーサーランクの現状

2013年1月に、2013年のSEOではオーサーランクが重要になるかもしれないというブログを書きました。2013年の時点で、オーサーランクがアルゴリズムに活用されているかどうかは不明でしたが、詳細な記事(In-depth articles)の表示の際に著者情報に含まれる権威性を活用していると2014年3月にマット・カッツ氏がツイートしています。

ただし、通常の検索結果に対してオーサーランクが活用されているという情報は、Googleによる「使っていない」発言が最新です。端的にまとめると以下のようになります。

  • オーサーランクは使われている? : 詳細な記事に限定すればイエス
  • 検索結果にオーサーランクは使われている? : ノー

それなら一般的なウェブサイトを運営している人はオーサーランクが不要か、と言えばそうではありません。Google(の中の人)は将来オーサーランクを検索結果表示に対する秤として活用する可能性を何度か述べています。このときにはGoogleの著者情報がライターとデータを結びつけるものとなるでしょう。

つまり、その人が今まで作成したものや、Google+の繋がりやアクティビティといった蓄積されたデータが分析され、その人に対する評価となり、検索結果を表示するためのひとつの秤となると思われます。

オーサーランクを必要以上に意識しないこと

将来訪れるかもしれないオーサーランクの活用に備え、私達はどのようにするべきでしょうか? その前に、ひとつ考えてみましょう。

オーサーランクで判断される部分は、大雑把に言えばその人が持っている専門性です。

例えばAさんという日本史研究者と、Bさんという一般的な社会人がいたとしましょう。両者が鎌倉時代についての解説ブログを書いたとして、Aさんが書いたものの方が信用度は高くみられます。それは、日本史研究者という専門家が書いたものだからです。

オーサーランクは、このような事例をウェブ検索にも反映しようという考えです。つまりオーサーランクを上げようと思うなら「Google+を積極的に活用する!」よりも、「自らの専門性を磨く」という方がより実質的でしょう。その上でブログやGoogle+で積極的なアウトプットを行うことが、より効果的になるコツだと考えます。

特に、現在のマーケティングにおいて、専門性を生かしたブログはSEOやソーシャルメディア施策といった面だけでなく、見込み顧客を獲得する上でも大きな効果を持っています。また、あなたや会社の信頼性や権威性を築くのにも一役買ってくれます。ブログを書くときは調べながら書くことも多いので、知識を増やしてくれる側面もありますので、まさに一石二鳥、もしくは三鳥とも言うことができるでしょう。

オーサーランクについて知り、考えることも大切ですが、必要以上に意識ことはありません。オーサーランクがきたときに備え、あなたのウェブサイトが適切に対応している状態を整えておくことの方が重要です。Googleの著者情報が正しく表示されているか、確かめてみましょう。これはウェブマスターツールの構造化データテストツールを使えば確認できます。

google-webmaster-tool-strucured-data

どうでしたか? 著者情報が表示されていなかったら、WordPressのようなCMSで著者情報を正しく設定し、同じくウェブマスターツールにあるデータハイライターや構造化データマークアップ支援ツール等で構造化データを作成してGoogleに伝えましょう!

最後に

今回の内容をまとめると4点になります。

  • オーサーランクはIn-depth articleに活用されていることがわかっているが、それ以外は不明
  • オーサーランクは現実世界にある専門家に対する信頼を、ウェブ検索でも反映させるもの
  • オーサーとしての価値を高めるには自分の専門性や、知見をしっかりとアウトプットすることが大事
  • 著者情報に対応するにはウェブマスターツールの構造化データマークアップ支援ツールなどを利用する

オーサーランクに戸惑うことなく、今できることから始めましょう!

(Photo: a writer! by Eduardo Quagliato)

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