スマートフォンが普及し、今では一眼レフやデジタルカメラを持ち歩かなくても、内蔵カメラやカメラアプリなどで気軽に写真を撮ることができるようになりました。スマートフォンで撮影すれば、撮影した写真をそのままSNSなどで共有することもでき、コミュニケーションの1つにもなります。今回は、手軽に色んな写真を撮ることができるiPhoneに取り付けるカメラレンズをご紹介したいと思います。
iPhoneのカメラレンズを辿る
まずは、カメラレンズを紹介する前に少しだけiPhoneのカメラレンズが辿ってきた道を見てみましょう!Googleトレンドで、iPhoneのカメラレンズについて調べてみると、どうやら2008年10月を境に徐々に人気を伸ばしてきていることがわかりました。線グラフの動きをみると、大きく検索されている箇所が2つあります。
では、Googleトレンドのグラフ結果をもとにiPhoneカメラレンズについてみていきたいと思います!
2008年10月
2008年10月、iPhoneカメラレンズに何が起こったのか…。いきなり検索件数が伸びたのは、スマートフォンのアクセサリーを設計・製造している”Griffin Technology“から出た「Griffin Clarifi Case For iPhone 3G マクロレンズ付き」というケースにカメラレンズが内蔵された商品が発売されたからではないかと考えます!
(Amazon より)
どうやらiPhone 3Gでは、被写体を近距離で撮影するとぼやけるようだったのですが、この「Griffin Clarifi Case」を使用すると近距離での撮影画質があがるようです。当時、iPhone 3Gを使っていた人には、この不便を解消するために多くノ人が検索したのでしょうか。
2012年5月
Googleトレンドのグラフで検索結果が大きく伸びている2012年5月は、日本国内で“金環日食”が観測できる月でした!2012年5月21日に観測された金環日食は、日本国内広範囲に渡り観測できることもあり、日食グラスなどといった観測グッズが販売され大きな話題となりました。その時に”Kenko Tokina“から数量限定で販売されたのが「Kenko iPhone4/4S用 5倍太陽撮影キット KSG-M5」です!
(Amazon より)
日食グラスやピンホール投影法など、日食を見るだけではなく、写真や動画に収めたいと思った人は多いはず!望遠鏡など本格的なものでなく、iPhoneで手軽に撮影したいと思った人が検索した結果がグラフへと出たのでしょうか。
2013年9月
2012年5月の金環日食で注目を集めたiPhoneカメラレンズですが、それ以降は検索結果が落ち着いています。しかし、徐々にですがグラフは上がっており、2013年9月に最も大きな検索結果が出ました!恐らく、”Sony“の「ソニー レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX10」と「ソニー レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX100」の動画がリークされたことが、検索上昇に繋がったと考えます。
(Fourthirds Rumors より)
動画では、レンズを取り外して撮影できるのが魅力的です!人が入れない細い隙間や人混みを上から撮影することもできます。スマートフォンだからできる撮影方法かもしれません。価格は、DSC-QX100が44,800円、DSC-QX10では色がブラックとホワイトの2種類あり、価格はブラックが22,865円、ホワイトが21,752円です。(Amazonより)ブラックの方が人気なのか値段が少し高めです。
Googleトレンドのグラフの山が表れていた時期には、このようなカメラレンズが、販売されていたのですね。それぞれの単語を先程のグラフに当てはめてみると、予測は意外と当たっているのかもしれません。
iPhoneカメラレンズ
数々のカメラレンズが販売されてきた中で、最近では、どのようなカメラレンズが販売されているのかいくつか見ていきたいと思います!
olloclip 4-IN-ONE for iPhone5/5s
ポケットに入れて持ち運べるくらい小型のカメラレンズです。撮りたい時にすぐに取り付けて撮影することができます。
- フィッシュアイ:画角180度の円形で撮影できるレンズ
- ワイド:iPhoneの倍の画角で撮影できるレンズ
- マクロ10X:撮影距離1.8cmで10倍で撮影できるレンズ
- マクロ15X:撮影距離1.2cmで15倍で撮影できるレンズ
4つのレンズが使用可能で、レンズ交換も裏返して取り付けるだけと簡単に行なうことができます。小さく便利なので、手軽に写真を楽しみたい方へおすすめです。色は、レッド、シルバー、ゴールドの3色で、価格は、Appleアクセサリストアにて7344円で販売されています。
The iPhone Lens Dial
見た目からして、かっこいいレンズ付きiPhoneケースです。レンズが付いているディスクを回すと、レンズを変えることができます。広角・望遠・魚眼の3つのレンズで、撮影することができます。iPhone4/4sの対応で、海外サイトでは179ドル、日本円で約18,366円です。
Turtleback PentaEye for iPhone5/5s
先程の「The iPhone Lens Dial」を見て、「私もレンズ回したい!でもiPhone5だよ…。」と思った方でも大丈夫!iPhone5/5sでもレンズが回せるレンズ付きiPhoneケースがありました。「Turtleback PentaEye」では、広角・望遠・魚眼・マクロの4つのレンズが付いています。三脚や携帯、カメラ用ストラップのようなアクセサリーにも対応しているので、持ち歩きたい形で撮影できます。
- PentaEye f – Standard iPhone5:7,300円
- Turtleback PentaEye f – PRO iPhone5:16,500円
- Turtleback PentaEye for iPhone5:27,600円
レンズや付属品で、価格が違う製品が3種類出ています。
ZTYLUS
スペックコンピュータ社から出ている「ZTYLUS(スタイラス)」は、iPhone5/5sとGALAXY S4の2種類が出ています。どうやらiPhoneとGALAXYとでは、デザインが違うようです。レンズは、円偏光フィルター・広角レンズ・広角レンズの前の一枚をはずすとマクロレンズ・魚眼レンズの4つです。ケースには、iPhoneやGALAXYを立てかけることができるスタンドが付いています。iPhone5/5sとGALAXY S4ともに価格は、19,440円です。
Optrix Photopro X for iPhone5
(OPTRIX FR より)
スポーツやレジャーで撮影したい方はこちら!水深10mまで対応した防水性と自由落下8mまでの耐衝撃性を備えたカメラ付きiPhoneケースです。スケートボードやマウンテンバイク、サーフィンなどあらゆるスポーツで活躍すること間違いなし!興味深いのは、防水性なので普段は撮影できない水中での撮影が可能になります。スポーツはしないけど、水中で写真が撮りたい方も必見です。レンズは、魚眼レンズ・平面レンズ・望遠レンズ・マクロレンズの4つが付いています。また、あらゆるスポーツに対応しているため、アクセサリーが豊富にあり、スポーツ中でも自由に撮影することができます。価格は、Amazonより20,196円です。
最後に
iPhoneに取り付けるカメラレンズは、いかがでしたでしょうか。次第にケースからはみ出た大きなレンズになってきているのがわかります。高性能を追求すると、やはりレンズが大きくなるのでしょうか。しかし、レンズが大きくなっても優れたデザイン性で消費者が思わず欲しいと感じる商品になっていると考えます。一眼レフやデジタルカメラとはまた違った写真が撮れる、取り付け型カメラレンズを体験してみるのも楽しいかもしれないですね。
(Photo: Travelling Companion by David Goehring)