前回導入したGoogle Analyticsを使って、ホームページを運営目的に最適化していきましょう。
でも、どこを見ればいいのでしょうか?
今回は、Google Analyticsで書かれていることを、ひとつずつバラして解説していきたいと思います。
Google Analyticsを見る
Google Analyticsの画面を見ても、パッと見ただけではなかなか分かりづらいものです。私も最初はそうでした。
でも大丈夫。分かりにくいところを、ひとつずつ理解していきましょう。
1. ユーザーデータ
訪問数:サイトに訪れたユーザー数
ユーザー数:サイトに訪れたユニークユーザー数
訪問別ページビュー:訪問者が見た平均のページビュー
直帰率:1ページだけ見て、サイトを離脱した割合
2. トラフィックの種類別の訪問者
特に重要なのは3つです。
organic(オーガニック):Googleなどの検索エンジンを使ってウェブサイトに訪れた人たちのことです。アクセスの多くは検索エンジンから訪れます。玄関から訪れた人。
direct:ブックマークやRSSリーダー経由で訪れた人たちのこと。メールやチャット経由で訪問した人もdirectになります。窓から訪れた人。
referral(リフェラル):ウェブサイトやSNSに貼られたリンクから訪れた人たちのことです。他のサイトでリンクが紹介され、そこから訪れたとき、リフェラルになります。どこでもドアから訪れた人。
この3つがトラフィックの9割以上を占めることがほとんどでしょう。このトラフィックについて、さらに詳しく知りたい場合はこちら。
3. コンバージョン率
設定された目標が達成された割合。
例えば弊社の場合、お問い合わせがなされたとき、目標が達成されたことになります。つまり目標の達成数/訪問者数がコンバージョン率です。
4. キーワード
訪問者が、検索エンジンにどのようなキーワードを入力してウェブサイトを訪れたか。
ユーザーがどんなことに関心を持って訪れてくれたかがわかるので、非常に重要な項目です。
運営目的に沿ったキーワードで訪れた人が多ければ、そのコンテンツをさらに拡充していきましょう。逆に少なければ、コンテンツの見直しをする必要があるでしょう。
(not provided)とは?
そしてもうひとつ、圧倒的に訪問数が多い(not provided)があります。
これはGoogleにログインした状態で検索をかけたユーザーが訪れた場合、not providedになります。Googleにログインした状態で検索をかけると、それが暗号化されて解析できなくなるためです。
ちなみに今後はchromeを利用しているユーザーもnot providedになるとのこと。見定めるのが難しくなっていきますね……。
5. オペレーティングシステム
ユーザーが使っているOSです。これを見ればどの端末で訪問しているかがわかります。
弊社のサイトではiOS(iPhoneとiPad)とAndroidを合計すると35%に達します。つまりスマートフォンが4割弱を占めます。スマートフォンの割合が高い場合、スマートフォン最適化が必須となるでしょう。
ただ、今後スマートフォンの普及率は高まります。それによってスマートフォンのトラフィックが増えていくと考えられますので、早いうちにスマートフォンへの最適化を行っておきましょう。スマートフォンに最適化されている場合ページランクが高くなるという調査もあります。
ユニークなものとして、Nintendo WiiやPlaystation3もありますね。こうしたOSから来ているサイトはなかなか無いのではないでしょうか。(笑
(not set)について
not providedはGoogleがデータを提供できないものでした。一方、OSが不明だったということです。
これは携帯電話の機種が多すぎて、判別が不明だとのこと。フィーチャーフォンの場合が多いようなので、今後not setは減っていくかもしれませんね。
まとめ
この5つの項目の意味が理解できれば、ある程度Google Analyticsを見られるようになったと言ってもよいでしょう。
- ユーザーデータ
- トラフィック種類別の訪問者
- コンバージョン率
- キーワード
- オペレーティングシステム
次回はGoogle Analyticsを使って、よりサイトの運営目的に沿ったデータを見ていきましょう。