日本経済新聞によると携帯電話3社が自社の顧客向けコンテンツサービスを他社の契約者に開放するとのこと。要約すると以下の通り。
国内スマホ出荷台数は2012年度に3000万台を超えることは確実で、通信会社の枠を超えて多様なコンテンツが流通する基盤になっている。
これまで携帯各社は独自の端末とサービスで契約回線数の獲得を競ってきたが、契約回線数が飽和してきたうえ、無料通話アプリの普及などもあり通信料収入が伸び悩んでいることからサービス利用料収入を増やすことが収益拡大に欠かせないと判断した。
MM総研によると2012年の携帯電話のスマホ比率(出荷ベース)がなんと73.3%に!16年には85.6%になっている。前回の調査では2012年のスマホ比率が55%位で2400万台ベースだったから上方修正しています。
日本ではLineの登場によりVoiceの料金回収が難しくなってきており、Data量はますます増えています。コンテンツのただ乗り規制も、もしかしたらあり得るかもしれませんね。
LTEでデータ料金の上昇を実現した携帯事業社も、いよいよOTTと激突!ますますカオスになっていきそうです。
*OTTについて:動画データや音声データなどのコンテンツを通信事業者のサービスによらずに提供すること。Over The Topの略。Line、Huluなどがこれにあたる。
ちなみに今回発表されたコンテンツサービスの解放概要は下記のようにまとめられていました。
au
ビデオパス(13年春予定)(ソフトバンクのiPhoneでも利用可)
月590円で映画やドラマなど3000本超が見放題
ブックパス(13年春予定)(ソフトバンクのiPhoneでも利用可)
月590円でコミックや小説など2000冊超が読み放題
うたパス(13年1月)(ソフトバンクのiPhoneでも利用可)
月315円で邦楽など約100万点が聴き放題
SoftBank
UULA(ウーラ、13年2月中予定)(auのiPhoneでも利用可)
月490円で音楽動画など約6万コンテンツを視聴できる
スマートブックストア(12年12月)(他社のスマホでも利用可)
電子書籍3万点超。月315円~で付与されるポイントで書籍を買う。
NTTドコモ
dゲーム(12年12月)(他社のスマホでも利用可)
大手ゲーム会社などの15タイトル
バンダイナムコゲームス、KONAMI、セガ、タイトー、KLab、ボルテージ、ケイブ、D2Cほか