先日1-800-Flowersが「顧客のモバイル移行は傾向として明らか」であり、モバイルのFacebook広告に注力しているとお伝えしましたが、さらにモバイルでのEC最適化をテストしているようです。
その最適化の内容は「モバイル決済のクレジットカード不要化」です。なぜこのクレジット不要化が、モバイル最適化につながるのでしょうか?
モバイル決済のクレジットカード不要化
1-800-Flowersのアプリには、“expedite”というオプションがあり、このオプションをオンにすると、クレジットカード情報を入力することなくモバイル決済を行えるようになります。この機能をオンにして購入を行うと、後から請求に関するメールが届き、そこから決済を行います。
この機能は元々、スタートアップのExpediteが開発していたもので、1-800-Flowersがパートナーシップを結び、提供しています。
expediteを導入することで、どのようなメリットがあるかと言うと、ユーザーがスマートフォンの入力しにくいキーボードで、クレジットカードナンバーや暗証番号などを入力しなくても済む、ということです。
Amazonの1-Click決済を想像すると分かりやすいかもしれません。Amazonの1-Click決済は事前にクレジットカード情報を登録するため、expedite機能とは若干違いますが、ニュアンスはだいたい同じです。1-Click決済の便利さのひとつに「購入時にクレジットカード情報を入力せずに済む」ということがあげられます。
一度クレジットカード決済をしていれば全ての入力を求められることは稀ですが、CVCなどのセキュリティコードを求められることはよくあります。PCなら入力は手軽ですが、スマートフォンでは面倒に感じる作業です。この作業がカットされることで、モバイルで購入する際に感じるストレスが小さくなります。
1-800-Flowersは実際にこの機能を利用したユーザーから、良いリアクションを得られているとしています。恐らく近いうちに正式導入が検討されるのではないでしょうか?
モバイルECを作成する際は、こうしたユーザーが入力に感じる手間を考慮する必要があると考えます。
【参考】
Mobile Payments See Flowering Success for Valentine’s Day(MobleMarcketingWatch)
(Photo: PublicDomainPictures)