MOOというブランドをご存知でしょうか? ビジネスカード(名刺)やミニカードを作成しているブランドです。デモの名刺だけではなくウェブサイトまで良いデザインで、高クオリティの名刺を作ってくれそうです。
さて、このMOOは以前NFC入りの名刺を作ったということで話題になりました。日本でもEngadgetが報じています。
MOO、NFC入り名刺の無料ベータテストを開始(Engadget)
ただ、NFC入り名刺というだけでは、イマイチメリットが薄いというのも事実。この点はEngadgetも指摘しています。
お互い NFC に精通しているもの同士が連絡先を交換するのであれば、互いのスマートフォンで Android ビーム! すれば良いような気もしますし、Poken やら Bump やら QRコードやら古きよき赤外線やら他の選択肢もあるのですが、とはいえ名刺交換の習慣がこれからなくなっていくとも思えないので、こうしたアナログのデジタル化は楽しみたいもの。
しかし2月14日にAndroid向けにリリースされた『NFC by MOO』によって、ついにNFC名刺ならではのことが出来るようになりました。
NFC by MOO
NFC by MOOはNFC入りのMOOの名刺に登録されている内容を変更することができます。
具体的には、以下の通りです。
- 名前
- 会社
- 役職
- メールアドレス
- 電話番号
- ウェブサイト
- アドレス
- ソーシャルメディア(Twitter、Facebook、Tumblr、Flicker)
- ロケーション情報
まだNFC入り名刺はベータ版で一般的に作成を受け付けておらず、正式な開始は4月からとなるようです。しかし、このアプリとNFC入り名刺を同時に使うことができれば、一生ものの名刺を作ったことになります(デザイン変更とかはしたくなるかもしれませんが)。
なかなか興味深いものです。どちらか片方のデバイスでは成立しない付加価値を提供しており、M2M(Machine to Machine)をうまく利用したものと言えるのではないでしょうか。
また、「いつ」「どこで」「だれと」会ったか、というのも分かり、ライフログが蓄積されていきます。こうしたことが可能になることで、また新たなサービスが利用できるようになるかもしれませんね。
あと個人的に嬉しいところとしては、ソーシャルメディアで素早く繋がれる、という点があります。イベントに参加するとFacebookアカウントを持っている方が大半で、多くの方が名刺に記載されています。しかしながら私、ずぼらな性格でして(申し訳ないですが…)、友だち申請を飛ばし忘れるということが時々あります。こういったNFC名刺があれば、そういう事態も簡単に避けられて安心です。日本でも流行ってくれると嬉しいですね。(あと、iPhoneにもNFCを積んでください、お願いします!)
NFC by MOO(Google Play)