新浪乐库は2月21日、提供する中国版Twitter微博(ウェイボー)の登録ユーザー数が5億人を突破したと発表しました。
この数値は前年同期比73%の増加で、5億300万人に達するとのことです。
時事通信は、以下のように報じています。
21日付の中国各紙によると、中国の大手ポータルサイト・新浪網が運営するミニブログ「新浪微博」(中国版ツイッター)の利用者が2012年12月末時点で前年同期比73%増の5億300万人に達した。
言論の完全な自由が保証されない中国では、簡易ブログ「ツイッター」には原則としてアクセスできず、当局が管理する微博が普及。新浪のほか、「騰訊網」など大手ポータルサイトが参入し、複数の微博を開設する利用者が多い。
こうした中、微博は「一人一人が通信社」(中国紙)と言われるほど拡大し、世論形成に大きな影響力を発揮している。これに対して共産党・政府は警戒を強め、実名登録制を導入するなど管理を強めているほか、当局にとって不都合な書き込みなどは削除されている。ただ一人一人の微博利用時間が減少しているとの指摘も出ている。
また、47newsでは次にように書かれています。
中国ではスマートフォン(多機能携帯電話)の普及に伴い、微博など独自のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の利用者が急増。特に“中国版ツイッター”の微博は、当局に批判的な書き込みが瞬時に拡散するなど世論形成への影響力が大きく、習近平指導部は警戒し、管理を強化している。
発表によると、12年の広告やゲームなどによる微博の収入は計約6600万ドル(約62億円)。
「微博」の利用者が5億人突破 中国版ツイッター(47news)
Techinasiaによれば、デイリーアクティブユーザーは4630万人で、このうち75%がモバイルを利用して微博を利用しているそうです。本家Twitterよりもモバイル率が高いですね。一方で、モバイルによるマネタイズはまだまだ不十分なようで、今後の課題としています。
Sina Weibo Passes 500 Million Users, But Needs to Monetize More on Mobile(Techinasia)
情報統制を敷いている中国としては、こうしたSNSに対して規制を仕掛けたいところだとは思いますが、それこそ一瞬で情報が拡散されてしまいます。都合が悪いことを削除させるという出来事が、最近日本でもネット上でありましたが、ネットが広まっている現在では逆効果になりかねません。
中国も良い落としどころを見つけて、上手くネットと向き合えるようになるといいなーと、個人的に思います。