Facebookは現地時間2月25日、14ヶ国18の通信キャリアと提携し、メッセンジャーアプリの通信料を格安・無料で利用できるようになったと発表しました。
以前に紹介したFacebook for Every Phoneを始め、Android、iOS向けのFacebookメッセンジャーの利用にかかるパケット通信料が安くなることで、他のSMS類似サービスへ流れる前に、メッセンジャーでユーザーを獲得し、本家Facebookユーザーにする狙いがあるかと思われます。
提携キャリア
提携した通信キャリアは下記の通りです。
- TMN(ポルトガル)
- Three(アイルランド)
- Airtel、Reliance(インド)
- Vivacom(ブルガリア)
- Backcell(アゼルバイジャン)
- Indosat、Smartfren、AXIS and XL Axianta(インドネシア)
- SMART(フィリピン)
- DiGi(マレーシア)
- DATAC(タイ)
- Viva(バーレーン)
- STC(サウジアラビア)
- Oi(ブラジル)
- Estisalat(エジプト)
- Tre(イタリア)
インドとインドネシアが複数キャリアで提携しているということで、ユーザー拡大へ向けて重点を置いていると考えられるのではないでしょうか。特にインドネシアはFacebookユーザー数減少が顕著のようですし、LINEのユーザー数も着々と伸びていると聞きます。
LINEも今日、Nokiaとの提携を発表しています。LINEはまだまだ欧米で普及する余地があると思いますが、Facebookはほぼ普及が進んでしまっていて、残るパイが少ないわけです。となると、中東・アジア・南米などにターゲットを移さざるを得ません。必然的に、LINEとFacebookによるメッセンジャーアプリ(もちろんカカオトークとかWeChatも混じって)の戦争が起きます。
これからメッセンジャーアプリで最もホットな話題は、中東・アジア・南米から出てくるのかもしれませんね。
Discounting Data Access to Messaging on Mobile(Facebook Mobile)