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【IFPI調査】音楽業界の売上は1998年以来の上昇へ

音楽業界は死んでいなかった!

IFPIが発表した2013年デジタルミュージックレポートによれば、音楽業界の売上は前年比で0.3%上昇し、165億ドルに達しました。これは1998年以来のことです。上位20ヶ国のマーケットで回復傾向にあり、この中には日本も含まれています。

また、デジタルデータ販売は9%の上昇をみせています。特にサブスクリプションのストリーミング配信は2000万人が利用しており、2012年のデジタルデータ収益の10%を占めます。

思い返してみれば私が最後にCDを買ったのは高校生の頃だったので、7年ほど前のことです。現在ではデジタルデータによる購入に頼っています。今ではサブスクリプションサービスを使って音楽を聴いています。私の基準ですが、なんとなく9%の上昇も頷ける話です。

気になる部分3点

36ページあるレポートの中でも気になる部分について、一部抜粋します。

P2P(Peer to Peer)などの不正ダウンロード問題

P2Pを利用した者に対して警告するプログラムをISPが導入したところ、フランスでは17%P2Pの利用者が減りました。ニュージーランドでも同様のプログラムを導入したところ16%減少したとあります。

これに関しては消費者がSpotifyやPandora Radioなどのサブスクリプションサービスに移った、というのも一因にあるようです。

他にももうひとつ大きな問題があります。それが検索エンジンです。欲しい曲名+mp3で検索すると不正ダウンロードできるページを表示する場合があります。Googleなどの検索エンジンは対策を施していますが、まだ完璧とは言えない状況のようです。ここが成長の障壁であるとIFPIは述べています。

興行収入の増加

2007年に非デジタル収益全体の3%だった興行収入は、2012年では9.2%まで増加しています。特にヨーロッパやラテンアメリカでは10%を超えています。

日本でもCDによる収益は減少傾向にありますが、ライブ収益は伸びています。デジタルでは体験することができないことを提供する、ということが今後音楽業界が成長する鍵となるのではないでしょうか。

若者の音楽

デジタルミュージックは音楽を聴くときの主流になりつつあります。4大陸9のマーケットでは、インターネット利用者の62%はデジタルミュージックを聴いています。特に18-24歳のユーザーは81%がデジタルミュージックの利用者です。

やはり鍵はデジタルをいかに使うか、と言えそうですね。Youtubeで12億回再生されたPSYのGangnam Styleは広告収入だけで800万ドルを稼いでいます。これが良い例といえそうですね。

まとめ

音楽業界の中でも高い伸びを見せているのは興行収入とサブスクリプションサービスです。興行収入に関しては言うまでもなく、サブスクリプションサービスも少しではありますが出始めています。

またサブスクリプションサービス(特に無料の場合)は海賊版を減らす効果が見られます。日本の音楽業界も、サブスクリプションサービスに本腰を入れたら面白くなりそうです。。それこそKKBOXを持ってきたらKDDIは日本で天下を取れるのでは……と思わなくもありません。

さて、2013年の音楽業界はどうなるのでしょうか? このまま上昇するのか、それとも再び成長が止まってしまうのか。要チェック!

IFPI Digital Music Report 2013(IFPI)

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