オンライン決済代行サービスは、まさに戦国時代と呼んでもいいでしょう。この業界では圧倒的なシェアを誇るPayPalを始めとして、Google Wallet、前回紹介したStripeなどなど。
群雄割拠のこの時代。重要なのは、いかに決済を簡略化させて、ユーザーが離脱しないか、ということではないでしょうか。恐らく理想はAmazonの1-Click決済のようなものになるかと思います。一度クレジットカード情報を登録しておけば、あとは何も入力せずに決済が可能になりますからね。
それと似たようなサービスを提供するのが『Braintree』です。
Braintree
Braintreeは『Venmo Touch』というネットワークを利用しています。このVenmo Touchは一度ネットワーク上に登録をしておくと、Venmo Touchを利用した決済サービスで、同じ情報を使うことができます。
つまり、AサイトでBraintreeに登録すると、Bサイトで決済するときにクレジット情報を入力しなくても済むわけです。いくつものサイトで導入されているからこそ効果を発揮するシステムと言ってよいでしょう。オンライン決済代行サービスという特性を上手く生かせていると思います。
Braintreeを導入している企業は、Githubやheroku、AVGなどがあります。導入するサイトが多ければ多いほど利用者にメリットがあるのは嬉しいですね。
当然ながら入力するフォームは少なくなりますので、離脱率は下がるでしょう。これもBraintreeが選ばれる一因と言えるかもしれません。また、手数料も決済額の2.9%+トランザクションごとに30セントと、Stripeと同じで低価格に抑えられています。
現在、4000社以上の企業が導入しており、年間60億ドルの取扱高があるとのこと。導入する企業が多くなれば多くなるほどメリットがあるサービスなので、今後もガンガン増えていくかもしれません。
Braintree