昨日NFCサービス大図鑑ということで、国内のNFCサービスを5つご紹介させていただきました。
今回はMobile World Congress2013(MWC)で展示されたものを中心に、海外のNFCサービスをご紹介します。「こんなのがあるんだ!」と思っていただけると幸いです。
NFCサービス大図鑑
Interactive bar
Surface Labs International(SLI)というエストニアの企業がMWCに出展したテーブル。NFCを使って、スマートフォンのデータをテーブルへ送受信できる。このテーブルはタッチパネルを搭載しており、直感的な操作が可能になっています。
元々はデジタルサイネージなどに使われていたそうですが、NFCを使うことで、もっと幅広い利用ができそうですね。
ちなみにMicrosoftのWindows8タブレットこと、Surfaceとは無関係らしいです。
tag-a-bag
イスラエルのtag a bag社が提供するサービス。旅行中に落とし物をしたとき、このtag-a-bagをつけていると、拾った人がかざすことで、持ち主が分かるようになっています。タグには拾ってくれた人へのメッセージが書かれています。
かなり性善説に基づいているように思えますが、私はこういうサービス大好きです。
tag-a-bag(Google Play)
Dynamic NFC-Screen
Think&Goが提供するNFCを搭載したスクリーンで、MWC2013のNFC Challengeで優勝を果たしました。
NFC搭載のスマートフォンをスクリーンにかざすと、クーポン取得、動画の再生停止、商品の読み取りなど様々なレスポンスが返ってきます。
NFC Badge
MWCへ入場するために必要なバッジをスマートフォンに統合するアプリケーション。今までMWCへ入場するときは、プラスチックのカNFCードが必要でしたが、今回からはスマートフォンと紐付けられました。
PC Watchの記事によれば、入場にかかる時間は既存のシステムの方が早かったそうですが、フィードバックを得て来年以降、よりスムーズになるとよいですね。
Coupon
こちらもMWC中に利用できたサービス。バルセロナ市内の固有NFCタグを設置した商業施設で、何らかの優待を受けられるようになっています。優待はディスカウントやプレゼントなど様々。
ある意味O2Oと言えるのかもしれません。MWCに参加する人の多くはNFC搭載の端末を所持していると思いますので、相当なトランザクションがあったのではないでしょうか。
Tap Share
MWCとは関係ありませんが、NFCタグへかざすことで、音楽・動画・写真などがダウンロードできるサービス。Nokia C7に搭載されています。
NFCを利用したサービスとしてはかなり原始的かもしれません。しかし行っているのは将来マーケティングやプロモーションに活用されることだと思いますので、図鑑を作る上では見逃せません。
【参考】
Smart introduces country’s first mobile NFC service “Tap Share”(techindustriya)
まとめ
今回はMWCで展示・展開されたサービス5個と、良い意味で原始的なNFCサービスを1個です。
Interactive barとDynamic NFC-Screenはかなり大掛かりですが、それだけに注目を集めそうです。個人的にInteractive barは、未来の道具がやってきた!という感じでワクワクしました!