Googleは3月20日(現地時間)、クラウドメモサービスのGoogle Keepをリリースしました。これは思いついたアイデアや予定、撮った写真をすぐにメモできるようになるサービスで、アップロードされた情報はGoogle Driveに保存されます。もちろん、Androidアプリも同時にリリースされており、バージョン4.0.3(Ice Cream Sandwich: ICS)以上の端末で利用することができます。
Google Playに書かれている特徴は下記の通りです。
• メモやリスト、写真で自分の考えを記録しておくことができます。
• 音声でメモを記録できます。
• ホーム画面ウィジェットで、思いついたことをすばやく記録できます。
• 後で見つけやすくなるよう、メモを色分けできます。
• 不要になったメモはスワイプでアーカイブできます。
• メモ内のチェックボックスの表示/非表示を簡単に切り替えることができ、メモをチェックリストとして利用できます。
• メモはクラウドに安全に保存され、ウェブ(http://drive.google.com/keep)でどこからでもアクセスできます。
GoogleのメモサービスといえばGoogle Notebookというサービスがありましたが、2012年6月には消滅してしまいました(中身は全部Google Docsにインポートされましたが)。最近Google Readerの騒ぎもありましたので、なんとなーくGoogleに全てを委ねるのは怖いという風潮もありますよね。リリースしたタイミングから勘ぐると、その雰囲気を払拭したいという狙いもあったりするのでしょうか。
また、Business Insiderでは、Keepのことを「Evernoteキラー」と呼んでいます。Evernoteライクな機能に加えて、Googleの各種コンテンツ(Gmail、Google Map、Google+など)との連携も考えられますので、可能性は充分に考えられます。ただ、Evernoteはウェブサイトを丸々保存できるなどのメリットもありますので棲み分けが出来るのではないでしょうか。
Google Keep – Save what’s on your mind(Google Official Blog)
しかしメモサービスとして考えたとき、Keepとの連携を図る上で最も重要なのはGoogleカレンダーになる気がします。Googleカレンダーと連携できるようにして、ミーティングなどで取ったメモをカレンダー上に表示できるようにすれば、どのような内容だったかも後からすぐに思い出すことができます。また、チームで共有できれば、より便利に使えるのではないでしょうか。
さてさて、他のメモアプリから移動してくる理由を、Googleがどのように作るか注目したいところです。