検索エンジンの広告や、Facebook広告など、PPC(Pay Per Click)の存在感は増してきています。実際、PPCはトラフィックを増加させたり、見込み顧客を生成するのに効果を発揮します。Facebookの広告効果について、こちらもご参考ください。
今回は、このPPCとインバウンドマーケティングについて考えていきたいと思います。
PPCのメリットについて
最初に、PPCのメリットを改めて考えてみましょう。
- 短期間でトラフィックを増やすのに役立つ
- インバウンドのコンテンツを作成するより容易である
- アウトバウンドの手法(TVCM, ダイレクトメールなど)と比べ、CPL(Cost Per Lead)が低い
大きく、この3つが上げられるのではないでしょうか。CPLのデータについては、こちらの図をご参照ください。
(http://www.www.hivelocity.co.jp/blog/15915)
それでは、これらのメリットを踏まえてPPCとインバウンドマーケティングについて、考えてみましょう。
PPCとインバウンドマーケティング
上記の図を見れば、PPCはインバウンド手法と比べて、コスト高であることがわかるでしょう。ただし、前述の通り短期間でトラフィックを集めることが出来るので、インバウンドマーケティングを行う上でも有効です。
Hubspotは、PPCについて次のように述べています。
PPCは、脂肪吸引手術のようなものだ。
どういうことかと言うと、脂肪吸引手術は『短期的に見れば』スタイルを変えるほどの影響力があります。PPCも同様で『短期的に見れば』トラフィックを増やし、見込み顧客を生成するのに、SEOよりも大きな力を持ちます。同上資料を見ると、開始して2ヶ月間はPPCの方がSEOよりもCPLが低い状態が続きます。
しかし、3ヶ月目には同等、4ヶ月目以降からはSEOの方がCPLが低くなっており、その後はグングンと差が開いていきます。これは、何故でしょうか?
この謎を解くために、インバウンドマーケティングの特性を少し復習しましょう。
インバウンドマーケティングの特性
見込み顧客を獲得するまでの過程をざっくりと解説しますと、コンテンツを作り、検索エンジンに最適化して、プロモーションします。
この中で、見込み顧客を獲得するために最も必要なのは、言うまでもなくコンテンツです。いくらサイトを検索エンジンに最適化しても、コンテンツの質が低ければ検索エンジンは上位に表示してくれません。逆に言えば良質なコンテンツであれば、検索エンジンで上位に表示してくれる可能性は高くなるのです。
もうひとつ大切なのは、コンテンツはサイトに蓄積する資産だ、ということ。つまりインバウンドマーケティングは蓄積した資産を通じて、顧客になってもらうマーケティングなのです。
資産が多くなれば多くなるほど、検索エンジンからトラフィックは増加し、見込み顧客も同様に増えていきます。CPLでSEOがPPCを逆転にする理由も、まさにここにあるのです。
まとめ
PPCは短期的にはインバウンドよりも高い効果がありますが、資産を貯めていくことで、インバウンドの方が高い効果を発揮することが分かりました。
よって、PPCはインバウンドマーケティングを行う初期段階で導入し、徐々に予算を減らしていくことが良いと考えられます。ただし、新規に製品をリリースするなら、キャンペーンとして再びPPCを使うべきでしょう。
【参考】
How to Get the Most From Pay Per Click Marketing(Hubspot)
Lead Generation with Inbound Marketing and PPC Advertising done right!(in Blurbs)