「CEOこそが、次世代のSEOである(CEO is the new SEO: A Conversation About Content with Hubspot’s Mark Kilends)」そんなブログ記事が私の目に留まりました。
確かに、一部界隈で「SEOは死んだ!」と言われて久しかったりします。ブログを読んでみると「なるほど!」と思うところが多かったので、CEOについてまとめてみました。
新しいSEO、CEOとは何か
CEOについて述べるには、少しGoogleの検索アルゴリズムに触れる必要があります。
CEOに至るまでの経緯
Googleはパンダアップデート、ペンギンアップデートなど、これまでのSEOの常識をひっくり返すようなアルゴリズム変更を立て続けに行いました(もちろん、それまでのブラックSEO排除を行うアップデートも含めて)。これらがなぜSEOをひっくり返したかと言えば、Googleの検索結果上位に表示させるためには、コンテンツ内容が優れていなければならないと宣言したのと同義だからです。
もうひとつ考えてみましょう。検索エンジンはパンダアップデートや、ペンギンアップデートのように、巨大な変更を突然行います。SEOを「Googleの気まぐれに付き合うこと」と言う人もいますが、なかなか的を射ているのではないでしょうか。
しかしながら、この「気まぐれ」には傾向があります。それは、ユーザーにとって、よりベター検索結果を提供することです。一々「気まぐれ」を追うのは骨が折れる作業ですが、ユーザーに対してより高い価値を提供するための改善は、結果として検索エンジンに最適化することに繋がるのです。
だからこそビジネスを行う上で検索エンジンを活用するなら、検索エンジンに媚び諂うのではなく、ユーザーに求められる価値とは何かを常に思考することが重要となります。
CEO
そこで出てきた概念が『CEO』。
CEOとは、Customer Experience Optimizationのことで、直訳すると顧客体験の最適化となります。
例えば、スマートデバイス。あなたのウェブサイトはスマートフォンに最適化されていますか? タブレットで見たときに、レイアウトが崩れず、かつ見やすい状態になっていますか? Google Analyticsを見れば分かりますが、多くのユーザーが検索エンジンを経由して、スマートフォンであなたのサイトを見ているはずです。そのユーザーに対して、モバイルでしっかりと価値を提供することもCEOの一環です。スマートデバイスに最適化することが、Googleの評価基準に含まれていることは、いまさら言うまでもないでしょう。
つまり、CEOを言い換えれば、オンライン上でユーザーと関わりがあるチャネル全てで価値を提供することです。
HubspotのカスタマートレーニングマネージャーのMark Kilens氏も、こう述べています。「FOCUS ON THE USER.」——ユーザーにフォーカスしろ、と。
ユーザーに価値を提供できるウェブサイトを作れば、自然とGoogleはサイトのランクを上げ、検索結果の上位に表示します。そして、価値を提供している企業には、ファンやリードが付き、顧客とコンバージョンする可能性が非常に高くなるわけです。
提供する価値を最適化するために、バイヤーペルソナ(買い手の性格)を設定する必要があります。その人へ向けた、最高の価値を提供するため、求められているコンテンツを常に思考しましょう!
まとめ
検索エンジンを意識しない価値の提供方法であるCEO。ただし、ユーザーへ高い価値を提供しているページはGoogleが評価してくれるので、結果的にSEOとなるという、なんとも逆説的な話です。
Googleがスターターガイドに書かれている基礎的なことを施しつつ、後はユーザーにフォーカスしたウェブマーケティングを心掛けましょう!
【参考】
CEO is the new SEO: A Conversation About Content with Hubspot’s Mark Kilens(SPROUT CONTENT)