KDDIウェブコミュニケーションズは、4月17日から、クラウド電話API『Twilio』の提供を開始しました。
Twilioはアメリカで開始されたサービスで、現在利用開発者は15万人、サービスを提供している国は40ヶ国以上にのぼっています。KDDIとは2012年4月に業務提携を結んでいます。
元々KDDIは、前身となるクラウド電話APIサービス『boundio』を提供していましたが、Twilioの提供開始に伴い、新規提供が終了しました。
月額利用料0円、電話番号利用料490円、固定電話への通信料9円/1分、携帯電話への通信料19円/1などなど、中小企業向けというboundio本来のターゲットは変わっておらず、価格設定も他サービスと比べて格安に設定されています。
クラウド電話APIとは?
ところでクラウド電話APIとは、どういうものなのでしょうか? あまり聞き慣れない言葉ですが、KDDIのプレスリリースには次のように書かれています。
クラウド電話 API は、インターネット上から、電話をかけたり(アウトバウンド)、電話を受けたり(インバウンド)できるサービスです。公開された API をウェブサイトやアプリケーションなどに実装するだけで、電話の送受信機能、アップロードした音声を再生する再生機能、文字列を音声に変換できる音声合成機能、ネットワークを通して音声データを送受信する VoIP や SMS の機能など、さまざまな機能がご利用になれます。
つまり、ウェブサイトやアプリケーションにVoIPやSMSの機能が載せられる、ということですね。
こうしたサービスを開発するには多額の投資と時間が必要でしたが、こうしたAPIを利用することで短時間のうちに実装することが出来ます。自社サービスとして展開するのではなく、あくまでAPIを提供することで、スタートアップが参入しやすくなっています。Stripeと同じ思想で、とても好感がもてますね。
このクラウド電話APIを使って、どんな新しいサービスが出てくるか要注目です。
米国急成長サービスクラウド電話API「Twilio」日本提供開始(KDDIウェブコミュニケーションズ)