Facebookは4月18日(現地時間)、モバイル上でOpen Graphを容易に実装することが出来る新しい開発ツールを発表しました。
Facebookはブログ内で「私たちはモバイルプラットフォームへ移行する3つの重要なプロダクトを投入した。ひとつ目は、モバイルへのOpen Graph導入を簡単にしたこと。ふたつ目は、Facebookログインの改良。みっつ目はFacebookSDK3.5 for iOSをリリースしたことだ」と述べています。
というわけで、大きな変更点はこちら。
Object API
Object APIを利用すると、Open Graphオブジェクトを直接作成できるため、Open Graphをホストするためのウェブページが不要となります。またモバイルとウェブ、両方のアプリに使用可能です。
同じくObject Browserも提供を開始しており、オブジェクトデータのやり取りを容易にするシンプルなインターフェースとなっています。
Object APIのドキュメントはこちら。
Share Dialog
Share Dialogは統合が容易で、ネイティブアプリで行うシェア体験を大幅に向上させます。これによりFacebookにログインする必要なく、ネイティブアプリからアクティビティがシェアできるようになりました。
いいね!ボタンと同じように、一行のコードを導入するだけでシェア体験がさらに魅力的になります。
Share Dialogのドキュメントはこちら。こちらは今日からiOSでβ版が開始されており、Androidも近日中に公開するとのこと。
Faster Login Dialog
Facebookは12月にUser-friendly permission modelへ移行し、モバイルログインの最適化をはかり、実際にログインコンバージョンが5%上昇しています。
そして今回、ログインダイアログを再構築し、モバイルでログインにかかるまでのロード時間を20%高速化しました。この変更は本日から、全てのモバイルと非ゲームのウェブアプリに対し、自動的に適応されます。また、最新のiOSとAndroid SDKを利用することで、ネイティブアプリにも、このログインダイアログを活用できます。
Login Dialogのドキュメントはこちら。
この他に、モバイルアプリとFacebookの統合を促進するため、Facebookテクノロジーパートナーを発表しています。リストについては下記の通りです。
- C# SDK for Windows 8 by Microsoft
- Corona SDK by Corona Labs
- Kinvey
- Node.js by Thuzi
- Parse SDK by Parse
- PhoneGap by Adobe
- Sencha Touch by Sencha
- StackMob SDK by StackMob
- Trigger.io SDK by Trigger.io
- Unity Social Networking Plugin by Prime31
- WinJS by Thuzi
Facebookも“モバイルファースト”に相当する発言をしていますので、サードパーティ製モバイルアプリの増加と質が鍵を握っています。
特にFacebook離れが叫ばれている若年層(18-24歳ほど)は、40-44歳と比較したときに、2倍以上の時間をスマートフォンアプリ検索に費やしています。このことから考えても、スマートフォンアプリを強化することは急務であります。
これにより、Facebookに若年層は戻ってくるでしょうか? ユーザー動向にも要注目ですね。
iOSのSDKダウンロードリンクなどもありますので、公式ブログを是非チェックしてください。
Next Evolution of Facebook Platform for Mobile(Developers Facebook)