PR TIMESは『スマートフォンでのニュース閲覧に関する意識実態調査』を行い、5月9日に結果を発表しました。
調査の対象となった項目は以下の通りです。
- スマートフォンの利用行動
- スマートフォンでニュース検索・閲覧するタイミングやニュースジャンル
- スマートフォンで閲覧するニュースに対する意識
- スマートフォンを通じた商品購入経験
非常に興味深いデータなので、早速見ていきましょう。
スマートフォンでのニュース閲覧に関する意識実態調査
1. スマートフォンの利用行動
スマートフォンで最も多く取られている行動はニュース検索・閲覧で、73%に達しました。日本人は元々ガラケー時代から、ケータイを利用してニュースを見ている人が多くいましたので、スマートフォンへシフトすることは当然の流れと言えるでしょう。
次いで多かったのは行き先・店舗検索(54.2%)で、いわゆるローカル検索と呼ばれるものです。こちらはガラケー時代では中々対応する機種はありませんでしたので、スマートフォン時代ならではと言えるのではないでしょうか。ローカルビジネスを行う上で、ローカルSEOは必要ではなく“必須”になる時代も遠くはないのかもしれません。
さらにゲーム(51.5%)、SNSでのコミュニケーション(44.6%)が続きます。
2. スマートフォンでニュース検索・閲覧するタイミングやニュースジャンル
最も見られているジャンルは芸能・エンタメで71.3%にのぼりました。やはりスマートフォンが普及している中心層は若者であるため、妥当な結果と言えるでしょう。次に多いのが社会で70.8%となっています。
最もニュースが閲覧されやすい時間帯としては、昼休み(56.5%)となっており、帰宅後のくつろぎ時間(52.6%)、朝の通勤・通学の電車やバスの中(50.8%)と続いています。一方で帰宅時の電車やバスの中と答えた人は36.5%と低くなっていたのは驚きです。
この結果からすると、ニュースを人に見せたいのであれば、7〜9時・12〜14時ごろにフィードすると良さそうですね。
3. ニュース閲覧に利用しているニュースサイト・アプリ
ニュース閲覧に最も利用されているサイト・アプリはYahoo!ニュースで83.2%、2位のGoogleニュース(31.1%)とは50%以上差をつけています。さすがに圧倒的な数値です。
次いで2ちゃんねるまとめ(17.1%)、NAVERまとめ(12.1%)が入っており、キュレーションを行っているサイトが利用されているようです。この2つは10〜20代に好まれており、特にNAVERまとめは10代女性の34.6%が利用しています。
一方で50代は日経や朝日新聞が運営しているニュースサイトを多く利用する傾向にあります。例えば日経電子版は全体では9.2%が利用していますが、50代男性は25.6%が利用しています。
また、ニュースを見るきっかけとしては自分でブラウザやアプリを開くが95.3%となっており、TwitterやFacebookなどで友人などが紹介しているニュースを見るが24.5%となりました。
4. スマートフォンで閲覧するニュースに対する意識
スマートフォンでニュースを検索・閲覧すると回答した人に対し、スマートフォンで見るニュースの信頼性に関して質問したところ、半数以上がテレビ・新聞・雑誌で見るニュースと同じと答えています。インターネットはここ20年で一般に普及した、ということを考えれば、この信頼度はかなり高いと言えると思います。
また、日頃どのメディアを通じてニュースを見ているかという質問に対しても、スマートフォンが40%、パソコンが30%となっており、テレビの24.4%を超えています。質問対象がスマートフォンユーザーということを考慮しても、今やインターネットを通じて情報を知る人は圧倒的に多いと言えるでしょう。
5. スマートフォンでニュースを閲覧する人の約4人に1人は紹介された商品を購入している
スマートフォンでニュースを検索・閲覧すると回答した人の約4人に1人(22.6%)は、ニュースで紹介された商品やサービスを購入したことがあると回答しています。情報の信頼度について、半数以上がテレビなどと等しいと答えていますので、重要な点は、やはりクチコミと言えるかもしれません。
また、企業の公式サイトやソーシャルメディアについての閲覧についての質問もありました。66%の人は企業の公式サイトを閲覧しており、他の項目と比べて最も高くなっています。ソーシャルメディアの登録(フォロー)については、LINE公式アカウントが27.7%となっており、Facebookページにいいね!を付けている人(20.4%)よりも高くなっています。
やはり、人と企業のコネクションとして最も大きい部分はウェブサイトにあるようです。このウェブサイトについても、詳細が気になりますね。例えばプロダクトページが多いとか、ブログを見ている人が多い、のような。しかしいずれにしても、スマートフォンユーザーの半分以上は企業の公式サイトを見ているわけですので、スマートフォン対応することは必須と言えるでしょう。
スマートフォン利用行動1位は「ニュースを見る」こと。ニュースジャンル1位「芸能・エンタメ」、見る時間1位「昼休み」(PR TIMES)
(Photo: Mobile Ask Karen Meat Cooking by USDAgov)