ペンギンアップデートに惑わされないウェブサイトとは

Googleのスパムチーム責任者マット・カッツ氏は、自身のTwitterで次回のペンギンアップデート(ペンギンアップデート2.0)が、今後数週間のうちに適用されると発言しました。

SEMリサーチによれば、このペンギンアップデートは今年最大のアップデートのひとつになる、とのこと。

【参考】

Google、次のペンギンアップデート 2.0 は数週間以内と明らかに(SEMリサーチ)

さて、今一度ペンギンアップデートについて簡単に復習しておきましょう。

ペンギンアップデート

ペンギンアップデートとは、いわゆるブラックハットSEOを排除するためのアルゴリズムです。ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに反したウェブサイトを構築し、検索結果をあげようとするSEOのことです。

具体的には、以下のような行為があげられます。

  • 自動生成されたコンテンツ
  • リンク プログラムに参加すること
  • クローキング
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • 誘導ページ
  • 無断で複製されたコンテンツ
  • 十分な付加価値のないアフィリエイト プログラムに参加すること
  • コンテンツに関係のないキーワードをページに詰め込むこと
  • フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページを作成すること
  • リッチ スニペット マークアップを悪用すること
  • 自動化されたクエリを Google に送信すること

ウェブマスター向けガイドライン サイトの検出、クロール、インデックスに関するベスト プラクティス

今からでも出来る対策は、おそらく次の2つになると思います。

  • 不正を働かない
  • 検索エンジンを過剰に意識しない

不正を働いた場合、ペンギンアップデートに引っかかるのは前述の通りです。そもそも、不正を働いたページにはユーザーが見るべきページが無い場合が多いのです。昔であればそれでよかったかもしれません。しかし、今やユーザー自身が“見る情報”を自由に選択する権利を持っています。役に立たないページを誰も見ないということを念頭に置いて、ウェブページを作りましょう。

もうひとつ重要なことは、検索エンジンをあまり意識しすぎないことです。検索エンジンばかりを見て、ユーザーの使いやすさが疎かになっていませんか? 逆説的ではありますが、ユーザーが使いやすく、かつ、タメになるコンテンツがたくさん載っているページを検索エンジンは評価します。だから、あなたがまず見るべきは検索エンジンではなく、ユーザーであると言えるでしょう。基本的なSEOだけを施し、あとはユーザー体験を高める施策を取ることが、Googleが行う突然のアップデートに惑わされない最良の方法だと考えます。

もちろん随時アップデートに関する情報を得るのは大切なことですが、その都度対策を行わなくても良いようなサイトこそ、最善のウェブサイトと言えるでしょう。

(Photo: ペンギン おかしい 青 水 動物 by derdento)

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