Googleが5月に公開した最新の資料『How Mobile Is Transforming the Shopping Experience in Stores』によれば、スマートフォンユーザーの79%は、月に一度以上、スマートフォンで何かしらの商品購入のアシスタントを行なっているとのことです。
このなかで、スマートフォンを用いた行動をショッピングに繋げている人(=スマートフォンショッパー)の動向がインフォグラフィックでわかりやすく解説されています。
How Mobile Is Transforming the Shopping Experience in Stores
1. スタンダードショッパー
スマートフォンショッパーの62%は月に一回以上、スマートフォンを使った行動を商品購入につなげている。
2. フリークエントショッパー
スマートフォンショッパーの12%は週に一回、スマートフォンを使った行動を商品購入につなげている。
- 日常的なタスクをスマートフォンで簡易化している
- モバイルで製品を調べている
- 新しいアプリを探し求めている
3. モバイルショッパーの90%が行なっている行動
- ロケーション検索:58%
- 営業時間検索:57%
- 価格比較:44%
- クーポン検索:44%
- ブラウジング:43%
- 特定製品販売の有無:32%
- 製品のインフォメーション:31%
- 製品に関するクチコミ:30%
- 商品を購入する:19%
スマートフォンショッパーの84%が店内でスマートフォンを利用している。
4. 見られているカテゴリー
- 家電:97%
- 食料品:89%
- ベビーケア:87%
- 電子製品:87%
- ハウスケア:86%
- 美容品:81%
- アパレル:80%
- ペットケア:71%
5. モバイルを利用する人は、より多くの買い物をする
- 美容品:モバイル利用者は、非利用者より50%多く買い物をする
- 家電:モバイル利用者は、非利用者より45%多く買い物をする
- 電子製品:モバイル利用者は、非利用者より34%多く買い物をする
- ハウスケア:モバイル利用者は、非利用者より25%多く買い物をする
6. 価格比較は店内でのモバイル行動として一般的なもの
- 家電:74%
- 電子製品:70%
- ベビーケア:62%
- ハウスケア:58%
- ペットケア:51%
- 美容品:46%
- アパレル:44%
- 食料品:36%
7. 82%のスマートフォンショッパーは店内で製品を検索している
- 検索エンジン:82%
- ストアのウェブサイト:62%
- ブランドのウェブサイト:50%
- ストアのアプリ:21%
- ディールサイト(例:グルーポン):20%
モバイルサイト(65%)は、モバイルアプリ(35%)よりも好まれる。
こちらは、Googleの資料から私が興味を持った部分を抜粋したものです。詳細は、Googleが公開している資料をご覧ください。
mobile in-store research studies(Google Docs)
まとめ
スマートフォンを買い物するときに利用する人は79%という事実を、みなさんは多いと思いますか? 少ないと思いますか?
私は普段からスマートフォンを店内で使って製品のレビューを見たりしていますので、スマートフォン利用者は全員使っていると思っていましたので、正直少ないと感じました。
もうひとつ興味深かったのは、モバイルサイトの方がモバイルアプリよりも好まれるという点です。モバイルアプリはバイヤー側から見ればその店舗に特化した情報やクーポンを配信、またユーザーデータを取得できるためO2Oの促進ができるというメリットがある一方で、ユーザーとしては“ネットで情報を見られるのになぜアプリを入れなければいけないの?”という感覚なのでしょうか。手間もかかりますし、“ブラウザひとつ”でなんでも出来た方が利便性も高いと考えているのかもしれませんね。
いずれにせよ店内で製品のサイトをスマートフォンで見ている方は多いようなので、スマートフォン対応は行うべきでしょう。
(Photo: Green shopping cart by Polycart)