Facebookページを作ってみたものの、「全然いいね!が増えない」「投稿しても誰も反応してくれない」と言っている人が非常に多いように感じる。そう言っている人と話をすると、多くは「いいね!」を集めるための施策をなにも実践していないのである。Facebookページを作れば自然と人が集まり、口コミされると考えている人が多いのではないだろうか?そんな魔法なツールではないのである。
Facebookを活用するためには、成功するFacebookマーケティングの4ステップ「BCEI」 フェイスブックによるソーシャルマーケティングガイドの整理 その2で紹介したようにFacebookが提唱する「BCEI」に準じて運用していく必要がある。Facebookページは「いいね!」を獲得することからすべてがはじまり、「いいね!」 が増えることでFacebookの特長・魅力がわかり、効果・可能性が見えてくると私は考えている。
Facebookページの「いいね!」を獲得するには、いろいろと方法はあると思うが、代表的なものは以下になる。
- facebook広告
- キャンペーン
- 独自アプリ
- 自社サイトからの誘導
- 店舗・イベントなど、リアルなタッチポイントからの誘導
一番手間がかからずに(もちろんお金はかかるが)「いいね!」 を集められるのは、facebook広告なのではないだろうか。ハイベロシティでも今の「いいね!」数(2012年9月27日現在:66,000)を獲得するために、もちろんHivelo Social AppsというFacebookアプリの提供というのもあるが、このFacebookアプリを知ってもらうためにfacebook広告を活用してきた。またハイベロシティが実際に多くのページの運用のお手伝いをする中で得た知見、基本的なFacbook広告の種類などを数回に分けて解説したいと思う。新たな広告の登場やスマホへの対応など種類も増えてくるので、ここで一回整理しておきたいと思う。
Facebook広告の特長
Facebook広告が今までの広告と違うところは3点になる。
デモグラフィック広告が打てる
インタレスト広告が打てる
つながりの広告が打てる
それぞれについて少し説明したいと思う。
1.デモグラフィック広告が打てる
Facebookでは、登録ユーザが「性別」「年齢」「居住地」 など属性情報を入れているため(もちろん設定していない人もいるが)、 属性情報に応じて広告を配信することができる。例えば、ブライダル系のビジネスをやられている企業の場合に「20歳〜40歳」「女性」だけに配信することができるし、誕生日が1週間以内の人や独身の人限定にも打つこともできる。因みに最近私には「お見合い」 「出会い系?」の広告が度々配信されている。如何なものだろうか?
2.インタレスト広告が打てる
「サッカーが好き」「お酒が好き」 など趣味・趣向での配信ができる
3.つながりで広告が打てる
なんといっても「Facebook」の特長は友人・知人とのつながり。Facebook広告ではそのつながりを使った広告を打つことが出来るのである。この後説明する「スポンサー記事」がまさにそれである。自分が持っているFacebookページに「いいね!」を押してくれているファンの友達に広告配信するもので、この広告がFacebookの真骨頂であろう。皆さんも友達が「いいね!」しているFacebookページの広告には、通常の広告よりも目を引き、クリックしてみたいと思わないですか?
広告の種類
Facebook広告にはいくつかの種類がある。大きくは「Facebook広告」「スポンサー記事」の2つ(頻繁に色々と変更されるので、また言葉も変更されたりするのでご注意!!)下の表に特長をまとめるが、それぞれのフェーズにおいて、そして 広告したい内容に応じてタイプを切り替えていくことになる。それ以外にも「Page Post Ad(ポストアド)」や日本ではまだ導入されていない「Facebook Exchange」などがある。「Facebook広告」と「スポンサー記事」にはそれぞれ、「ページを宣伝」若しくは「「ページ投稿を宣伝」に2種類ある。
Facebookページを作成した直後から「いいね!」数が数百くらいのまでは、まずは「いいね!」数の母数を獲得することが先決のため「Facebook広告」の「ページを宣伝」の広告をを出すことをなる。数ヶ月前までは「いいね!」数が1500〜2000位になったら、「スポンサー記事」の「ページの宣伝」に切り替えるとCTR(クリック率)もあがり、CPC(1クリック単価)も下がるため、「いいね!」数の獲得が数倍に増えていたが、最近では国内ユーザ数の増加の影響か、数百レベルで「スポンサー記事」に切り替えても獲得は出来るようである。
広告の出し方
1. 広告を作成
Facebookページの上部管理者パネルにある「ファン数を拡大▼」のプルダウンから「広告を作成」をクリックし、該当ページを選択する
2. 宣伝するもの・宣伝内容を設定する
続いて「Facebookページ」を宣伝するのか、「特定の投稿」を宣伝するのかを決める。通常時はFacebookページの宣伝になるが、特定のイベントやキャンペーンなどを告知・宣伝したい場合や既存のファンにどうしても投稿を見てもらいたい時は、「特定の投稿」を宣伝をすることになる。
3. 広告設定をする
「Facebook広告」の場合見出しは「Facebookページ名」となるので変更できず、テキスト(説明文)を書くことになる。全角90文字となる。画像は初期設定ではFacebookページで設定したアイコン画像となるが変更することも可能である。サイズは72px×100px(縦×横)。続いてリンク先のページの設定となる。ここではランディングページ(Welcomeページ)を作り、このページに誘導することをオススメする。スポンサー記事広告では、画像もテキストもリンク先ページも設定できないので、設定は非常にシンプル。
4. 共有範囲を選択
配信対象者の設定となる。「居住地」「年齢」「性別」 「カテゴリー」(趣味・趣向や家族構成など)、つながりがある、なし等が設定できる。色々と設定する度に画面右側に対象人数が表示されるので、とても参考になる。ここでターゲットを絞りすぎて対象が少なすぎると獲得が難しjくなるので、多少範囲は拡げて出稿するこをオススメする。これは調べるだけでも想定ユーザがどれくらいか調べられるので興味深いツールになり、私も事前に調査で使ったりしている。
5. 目的
課金形式の設定になる。
「広告またはスポンサー記事をクリック」:クリックでの課金(CPC)
「ページへのいいね!」:インプレション課金(CPM)
6. 広告キャンペーン、価格設定、日程
最後に予算設定とスケジュールの設定となる。
予算設定は、1日当たりでも総額でも設定することができるので、状況に応じて設定されるといいかと思う。私は大体1日当たりで設定し、日々チューニングするようにしている。
一通り設定の流れを見てきたように、とても簡単なので誰でも出稿までできるのではないだろうか。もちろん広告の文面をどうするかとか、対象・金額のチューニングをどうするかなど知見が必要な部分もあるので、外部にお願いすることもあるが、Facebook広告の特長・メカニズムを把握することは大事なのではないだろうか?
次回は、実際のFacebook広告のパフォーマンスや「Post Ad」などの解説をしていきたいと思う。