みなさん、ダークソーシャルってご存知ですか? 響きはかなりクールですよね。
普通、ソーシャルといえばFacebookやTwitterなどのソーシャルメディアのことを指します。Facebookのトラフィックでいえば、Google Analyticsだとfacebook.com / referralと表記されますね。このあたりはみなさんも日々チェックしているのではないでしょうか。
ちなみにreferral(リファラー)とは、外部サイトに貼られたリンクから、あなたのウェブサイトへ訪れた人のことです。
ダークソーシャルとは何か
ダークソーシャルは、トラフィックの分類で言えばノーリファラーに属します。ノーリファラーはリンクを辿ってきたのではなく、ブックマークやメール、URLの直打ちなど、能動的なアクションからやってきた人のことを指します。
じゃあ、なぜダークソーシャルとわざわざ名付けられているのかと言えば、ソーシャルメディアと呼ばれていないソーシャルからのトラフィックだからです。具体的に言えば、インスタントメッセンジャー(スカイプ)やメールといったツールでシェアされ、そこからアクセスした人です。みなさんも、スカイプなどで面白かったり役に立つ情報を共有したことはありませんか? 実はそれがダークソーシャルの正体です。
しかし困ったことに、ダークソーシャルはGoogle Analyticsのデフォルト設定ではわかりません。そこで、アドバンスセグメントを利用してダークソーシャル経由のトラフィックを表示させてみましょう。方法は簡単です。
アドバンスセグメントを開き、以下のように設定します。
また、このダークソーシャルの重要性については、こちらをご覧下さい。
ダークソーシャルは、あなたのパートナーにも成りえます。なぜなら、ダークソーシャルの人々は、何もしなくともコンテンツを広めてくれるからです。あなたがメールでキャンペーンを行ったとしても、それほど多くの配信先を持っているわけではないはずです。一方、ダークソーシャルは何百、何千とコンテンツを広めるバイラル効果が発生し、爆発的に広まっていく可能性があります。
普段絶対に目では見れないところからやってくるダークソーシャルというトラフィック。しかし、正規のソーシャルよりもクリック率は高いでしょうね。1:1であったり、気心知れた人たちとやっているメッセンジャーなどで送っているわけですから。
ソーシャルでもそこまで共有されていないのにトラフィックが突然増えたら、もしかしたらダークソーシャルの力なのかもしれません。
(Photo: CBD Fick-eye by Balaji Dutt M V)