先日Facebookのハッシュタグ利用について、EdgeRank Checkerのブログを翻訳したものをご紹介しました。
その中では、ハッシュタグにもEdgeRankの要素は健在であり、ハッシュタグをクリックしたときのソート順はEdgeRankによること。そしてハッシュタグを利用することで僅かながらリーチが増えるだろう、ということに触れられています。
ハイベロシティのFacebookページでも、何度かハッシュタグを付けた投稿を行いました。投稿のインサイトを見てみると、確かに他の投稿よりもリーチは伸びているようにも見えます(内容や時間帯、EdgeRankなどの影響を受けるので一概にはハッシュタグの影響とは言えません)。
闇雲に付ければよいというわけではありませんが、自分の投稿に関連するハッシュタグを1,2個付けることで、リーチを伸ばすことができるかもしれません。少なくとも損をすることは無いように思います。
しかし、このハッシュタグが日本で本当に効果を発揮するのは、もう少し先になるかもしれません。
Facebookの検索って、そんなに使われてる?
ハッシュタグをクリックすることで“簡易表示”がなされます。EdgeRank Checkerはこの点を問題と指摘していますが、現状、この見方をしている人が一番多いのではないでしょうか。
さて、みなさんに質問です。Facebookの検索機能って、使ってますか? 私自身、結構Facebookを使っていますが、検索機能をそれほど使っていません。せいぜい、名刺交換をした人へ友達申請するためだったり、特定のFacebookページを見たいときくらいです。それ以外にFacebookの検索機能を使うことはあまりありません。
普段使っていないために、ハッシュタグを検索できるとしても、積極的に利用しようとは思いませんよね(=検索ボリュームが少ない)。検索機能の弱さがFacebookの弱点だと思います。
しかし、この検索機能を強化しようという取り組み(もちろん、それ以上の意味を持っています)がグラフ検索です。プレイスなどの検索機能が強化される他にも、bingとの連携を計って、“普通の検索エンジン”以上に使える検索エンジンを作ろうとしています。言語設定が『米国英語』となっているユーザーは利用できるようになっており、提供範囲を広げています。
このグラフ検索がいつ日本に来るか不明ではあります。しかし、利用できるようになればFacebookにおける検索体験は良くなるのは間違いないでしょう。その時こそ、Facebookで検索が多く利用されるようになるチャンスで、ハッシュタグの検索ボリュームも増える機会が訪れます。
グラフ検索が始まる前にハッシュタグを利用し始めた方が良い理由
ハッシュタグがEdgeRankの影響を受ける要素は、次の通りです。
- クリックされたハッシュタグを含む投稿はニュースフィードに表示されやすくなる
- ハッシュタグをクリックしたとき、検索したときのソート順はEdgeRankに基づいている
ハッシュタグの検索ボリュームが少ないうちは、ニュースフィードへ投稿したときの反応がEdgeRankに与える影響が大きいと考えられます。なぜなら、それしか影響を与えるものが無いからです。つまり、今のうちから有効にハッシュタグを活用しておけば、EdgeRankを高い状態を作れるかもしれません。
そして、検索ボリュームが増えたとき(=グラフ検索が始まった後)に、キーワードとなるハッシュタグで上位に表示されやすくなるのではないでしょうか。
ハッシュタグが大きな効果を発揮するのは、グラフ検索の導入後でしょう。しかし、その効果を上げるための種蒔きを始めるのは、誰も使っていない今がベストだと思います。
(Photo: EdgeRank Checker)