Twitterは8月3日、特定の人物へ向けての脅迫や攻撃的なツイートを禁止するよう、利用規約の改訂を行ったと発表しました。
Wall Street Journalの記事によれば、イギリスではTwitter上でレイプや爆発物の脅迫が相次ぎ、官民の間で批判の声が高まりました。それを受けてTwitterのデル・ルービイ氏とトニー・ワン氏がブログ投稿で『過去1週間にわたって、サービスをいかに向上できるか意見をもらった』、『ルールをさらに明確にすること、不正行為の通報を簡単にすること、責任のあるTwitter利用を促す、という意見があった』と述べた上で、今回の利用規約改訂に至りました。
【元記事】ツイッター、攻撃的投稿の禁止を明確化(THE WALL STREET JOURNAL)
Twitterにおける表現の自由は、WSJも指摘した通り非常にセンシティブな問題で、自分たちの介入は最小限にしたいと考えています。Twitterが過去に書いたブログ記事にも、次のように記されています。
私たちのゴールは、どこにいても自分にとって大切な人や情報と瞬時に繋がることができるようにすることです。これを実現するためには、表現の自由が不可欠です。
(中略)
Twitter においては、私たちの責任感と制限について定義しました。違法ツイートやスパムなどの場合においては私たちがツイートを削除する場合があります。しかしながら、この例外処理を出来るだけ狭い範囲にとどめておくように努めており、そうすることでみなさまのツイートが幅広く届けられ、より大きな意味を持つことができるようになるからです。
(中略)
言論の自由に対する私たちの立場は、Twitter ユーザーのみなさまが自由に発言できる権利を守り、そして自分のプライベートな情報が暴露された場合に異議申し立てできる状況を残すことです。
ツイートを自由に発言できるように(Twitter Blog)
ツイートを報告する
今回の利用規約改訂に伴い、TwitterのiOSアプリに『ツイートを報告する』ボタンが追加されました。今後、Androidとウェブ版にも追加されるとの発言もあります。
改訂された利用規約
現在反映されているのは英語のみで、日本語ページには無いようなので、ざっと訳してみました。
特定の個人を対象とした攻撃:特定の個人を対象として、ハラスメントや嫌がらせを行ってはなりません。ハラスメントや嫌がらせと判定する要素には、以下のようなものがあげられます。
- 特定のユーザーに向け、複数のアカウントを使って、メッセージを送信する行為。
- 他のユーザーに向けて、嫌がらせのメッセージを送るために存在するアカウント。
- 報告されたツイートが一方的、もしくは脅迫的な内容である。
The Twitter Rules > Abuse and Spam > Targeted Abuse
その他、攻撃的な行為に関するポリシーもお読みください。
(Photo: Mini Chaverio Twitter by Coletivo Mambembe)