カナダのスタートアップEC『Shopify』、Stripe APIを使った決済システムを公開

カナダ発のECサイト『Shopify』は8月12日(現地時間)、決済システム『Shopify Payments』を公開しました。

従来の決済システムはサードパーティのペイメントゲートウェイ、例えばPayPalやStripeなどを使用する必要がありました。その際には、そのサードパーティのアカウントが必要となります。

しかし、今回公開されたShopify Paymentsを利用することにより、マーチャントはサードパーティのアカウントを利用することなく決済が可能になりました。つまり、この決済システムを利用すると、Shopifyのアカウントだけで、銀行口座への入金を受けること出来るようになります。

この決済システムにはStripe APIが利用されており、VISAやアメックスなど、幅広いクレジットカードに対応しています。

Shopify Payments is the payment processor, powered by Stripe.

Shopify、Adam氏のコメントより

決済手数料は、プランごとに違います。Stripeの決済手数料は2.9%+30セントなので、プロフェッショナルプラン以上は決済手数料の一部をShopifyが持っているのでしょうか。

(Credit: Shopify)

特徴をまとめると、以下の通りです。

  • サードパーティのアカウントを取得することなく、多くのクレジットカード決済に対応できる
  • 決済をリアルタイムでトラッキングすることができる
  • 銀行口座へ入金されたとき、メールを受け取ることができる
  • 支払い情報を確認するとき、個々のオーダーの支払い額を見ることができる

この決済システムはアメリカのユーザーから利用可能になり、その後カナダ等に広がっていきます。

Shopify Payments Launches for U.S. Merchants(Shopify Blog)

PayPalのようなサービスは便利ではありますが、決済時に他ページへ移行してしまう問題点もありました。Stripe APIを使ったShopifyでは、そのような問題も解決でき、かつセットアップも簡単に行うことができますので、かなり有効な決済システムではないでしょうか。

Shopifyには現在6万のアクティブマーチャントがいるといいます。この決済システムの効果如何によって、さらに急速な成長を遂げていくでしょう。

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