最近、クライアントからこんな質問を受けました。「HubSpotとセールスフォースは、どっちがいいんだ?」
この質問に答えるなら、まずは2つのツールを明確に区別する必要があります。
HubSpotは素晴らしいマーケティングツール。
それに対するセールスフォースは、CRMであり、SaaSです。クライアントとのコミュニケーションをコントロールでき、セールスチームは顧客リストを生成したり、緊密なコミュニケーションを図ることができます。
売上増加
どちらも、利用する企業がより多く販売するために役立つプラットフォームの開発に焦点を当てています。セールスフォースは元々、販売努力と実際の販売に注力されており、その領域をさらに広げています。一方でHubSpotは多くの訪問者を獲得し、見込み顧客を経て、顧客へとコンバージョンする上で大きな役割を果たします。
実際のところ、この2つのソフトウェアはビジネスを改善する上で、相補関係にあるのです。
HubSpot vs. セールスフォース
ベンチマークによればセールスフォース(HubSpotへの投資も行っており、パートナーでもある)は売上が22億7000万ドルで、HubSpotの44倍に達します。また、成功したSaaSのフロントオフィスソフトウェアビジネスとして、詳細な計画も提供しています。数字だけを見れば、両社は同じような成長率をほこっています。HubSpotは1顧客あたり6000ドルを8700の顧客から得ており、セールスフォースは2003年に9000ドルを1顧客から得ていました。
現在では、セールスフォースは1顧客あたり1万8000ドルを得ています。HubSpotがプロダクトを拡大し、高級市場を目指す必要がある理由は明らかですね。
次にHubSpotが次に目指すところは何か? 同社の経営陣は最近、パブリックマーケット(公共市場)に興味を持っていますが、あまり熱心ではないようにも見えます。他にも、Social Inbox(※詳細はこちら)などをリリースし、ソーシャルCRMとしての可能性も提示しました。同じく、スモールデータの領域にも進出しています。さらに、独自に“フル”コンタクトリストデータベースを追加する可能性があることをほのめかしており、セールスフォースのような、大規模なCRM会社と真っ向から競合する可能性もあります。
だから、HubSpotは非常に多くのことを行っています。しかし、Cindy Lauper氏が昨年8月にインバウンドユーザーサミットで語ったように、岐路に立っているとも言えます。セールスフォースや、他のSAPのようマーケターへ広告をサポートしたマーケットモデルへ進化せず、SMB(Small and Medium Business: 中小企業)のITプロフェッショナルであり続けるのだろうか? 出来ることなら、エンタープライズレベルとパートナーを結ぶことよりも、小さな専門的なエージェンシーであり続けたいのだろうか?
HubSpotとセールスフォースの統合は、最高のビジネスソリューション
私はHubSpotとセールスフォースが、トラフィックと見込み顧客を生成し、クライアントとセールスを整理するために、お互いを補完しあう素晴らしいツールだと考えています。セールスと顧客とのコミュニケーションを図るため。それがHubSpotがセールスフォースを使いつづけている理由です。
私達の間に真の意味の競争はありません。この言葉が、HubSpotとセールスフォースについて、ユーザーが抱いている疑問の答えになることを願っています。
この記事は『Can HubSpot be the Next Salesforce?』を翻訳したものです。