「レスポンシブウェブデザインって、本当に効果があるの?」
この疑問に答えてくれそうな、良いデータがthink with Googleに掲載されました。そのデータによれば、トラフィック増加だけでなく、実際の売上やコンバージョンの改善にも繋がったといいます。
導入に至った経緯まで書かれていましたので、ぜひとも読んでみましょう!
Plusnet Uses Responsive Web Design, Sees Traffic Grow 2x and Sales 10x on Smartphones and Tablets
マルチスクリーン戦略が重要になったのは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスが普及してきたから――というのはご存知の通りです。レスポンシブウェブデザインを利用すれば、このマルチスクリーンに1つのソースで対応することができます。スマートフォンやタブレットの普及により、レスポンシブウェブデザインで構築されたサイトでは、前年比でスマートデバイスからの売上が10倍になり、コンバージョンにかかる時間も40%短縮されたとしています。
Googleは、これらの理由を、以下のようにしています。
ゴール:
あらゆるデバイスで、ウェブサイトへのアクセスを容易にする
ユーザーエクスペリエンスを改善することで、顧客が購入に至るまでの道のりを短縮するアプローチ:
レスポンシブウェブデザインを使用してウェブサイトを構築する
モバイル検索エンジンマーケティングへの投資を増やす結果:
新サイトは、スマートフォン・タブレットからのコンバージョンが、旧サイトのあらゆるデバイスからよりも高くなった
スマートフォン・タブレットによる滞在時間やPV数が増加した
スマートフォン・タブレットのユーザーがコンバージョンするのにかかる時間が40%減少した
スマートフォン・タブレットを経由したオンラインの売上が10倍になった
これらを実現した例として、ブロードバンドや携帯電話のプロバイダーをしているPlusnetが例に出されています。
マルチスクリーンに対応した背景には、モバイルユーザーが増えたことから、モバイルユーザーへのエクスペリエンスにフォーカスする必要性を感じたからだそうです。オンラインマーケティングマネージャーのBen Fretwell氏は、次のように述べています。
新しいプロパティへ移行するなら、ブロードバンドのユーティリティも考える必要があります。会社のパソコンでランチを探せないなら、モバイルで検索するでしょう。私達は、それを簡単にしたいと考えていました――売上を得るだけではなく、ユーザーエクスペリエンスのために、それが良いことだと確信していました。
(中略)
(ディベロッパーチームへ依頼する時も)スマートフォンとタブレットを中心に据えることはマスト条件だと考えていました。そして、それを行うにあたって、レスポンシブウェブデザインを採用することに決めたのです。
また、採用したわけについて、同氏は以下のように述べています。
私達はレスポンシブウェブデザインが、今日ある技術の中で将来性を感じ、特定のプラットフォームだけでなく、マルチスクリーンでコンテンツを開発するための最前の解決方法だと考えています。
レスポンシブウェブデザインはマルチスクリーンに対応するためのソリューションで、HTML5とCSS3を使用しています。この技術のメリットのひとつに、特定のデバイスへコンテンツを表示するために、専用のソースコードを組まなくて済むので、時間とコストが節約できることも上げられます。
モバイルユーザーの多くは、最適化されていないページから離脱するというデータもありますし、モバイルへの対応は必須です。また、今回の例ではモバイルでストレスを感じることなく使えるようになったことで、モバイル・タブレットからの売上上昇やコンバージョンの早期化に繋がりました。
Google自身もレスポンシブウェブデザインでウェブサイトを構築することを推奨していますし、サイトリニューアルを考えている方は、ぜひともご一考ください。
Plusnet Uses Responsive Web Design, Sees Traffic Grow 2x and Sales 10x on Smartphones and Tablets(think with Google)
(Photo: tablet, tablet, tablet by Nik Cubrilovic)