Appleが提供する広告『iAd』。Studio Loupeさんのブログを読んでしったのですが、WWDC2013の直後から、誰でもiAd広告を出稿できるiAd Workbenchがスタートしていたのだそうです。
Studio Loupeさんのブログでは、このiAd Workbenchで出稿した開発者のデータを紹介しています。引用させていただくと、結果は以下のようになっていました。
結論から言うと、一週間で$74.66を費やした結果、インプレッション数765,378回に対して1,885クリックあり、そのうちアプリがダウンロードされた回数は “ゼロ” だったそうです!ちなみにこのアプリは無料アプリだったとのこと。
ざっくり計算すると、TTR(CTR, クリック率のこと)は0.25%。Google AdWordsの平均CTRが2%であること、低いような印象を受けます。ただ、Studio Loupeさんも言及されているように、ターゲティングや広告自体の内容を見直せばもう少し高くなるだろうと言うことも踏まえて考える必要はあります。ただ、ダウンロード回数が0回というのは、ちょっと驚きです。この点に関しては、調査対象となったアプリが『バトミントンの試合を見る』という内容であり、少しニッチすぎたのが一端のような気がします。
iAd Workbenchのデータは他に見つかりませんでしたので、参考までに、iAdのCTRを調べてみました。
iAdの平均CTR
1. Energy Free – Interactive Music Visuals
CTR: 0.00%(見たときに「えっ」と声が出てしまいましたが)
(出典:Unity 3D Forum)
2. Doodle Monster
CTR: 0.69%
(出典:Unity 3D Forum)
3. Hologram Projector
CTR: 1.31%
(出典:Unity 3D Forum)
4. Crazy Snowboard HD Lite
CTR: 0.21%
(出典:Unity 3D Forum)
Case 5(アプリ名不明)
CTR: 11.80%
(出典:yardley.ca)
6. DmAtChat
CTR: 0.13%
(出典:Hiro Fukami’s Blog)
7. FTupdater
CTR: 0.56%
(出典:Hiro Fukami’s Blog)
8. Phonto
CTR: 0.36%
(出典:無題メモランダム)
平均CTR
平均CTR: 1.88%
11.80%というデータが際立って高いので、一応中央値も求めてみました。
中央値: 0.46%
Studio Loupeさんが紹介した例よりも中央値は高くなっていますね。サンプル数が少ないのでデータとしてはイマイチ、と言ったところですが、iAdでCTR1%を超えるのは中々難しいのでしょうか。
他にもこんなデータがあるという方は、コメントで教えてください!
(Photo: iPhone 5 by Sean MacEntee)