Yahoo!は本日10月30日から、リアルタイムアクセス解析ツール「Yahoo!アクセス解析」の提供を開始しました。これはユーザーローカルと協同で開発をすすめてきたとのこと。Yahoo!プロモーション広告利用者は、原則無料で使用できます。
広告はもちろん、オーガニック検索、ソーシャルからの訪問者や、ウェブサイトのリアルタイム分析、サイト訪問者のユーザー属性分析が可能となっています。
機能と特徴
Yahoo!アクセス解析の公式ページにある、機能と特徴ページより、概要について見てみましょう。
1. ユーザー属性分析
Yahoo!のログイン情報を参照するため、性別や年齢はもちろん、ネットリテラシーまで可視化するとのこと。ネットリテラシーの判断基準は不明ですが、画像を見る限り初級者・中級者・上級者という区分がなされるようです。
ログイン情報を参照するというのは強力で、特に広告の最適化に大きな効果を発揮するでしょう。
2. リアルタイム分析
Mixiの“足あと”機能(それ以上に強力)のように、リアルタイムでウェブサイトを訪問したユーザーのデータが分かります。現在見ているOSとブラウザのバージョンはもちろん、画面サイズまで分かるようです。訪問前の閲覧ページも分かるともあるので、トラフィックソースも特定できるはずです。
ユーザーの項目はモザイクがかかっていますが、ここで何が分かるか、気になりますね。プロモーション広告を出していないため、テストできないのが残念です。
3. 組織分析
サイトを訪問した組織(会社・団体)について、Yahoo!の所有する独自データを基にして業種別の傾向を分析できます。初めてサイトに訪問した組織に対しても、日別にトラッキングできるとのこと。
ページにある画像を見る限り、“組織名”という項目があります。ということは、サイトへ訪問した企業や団体が特定できるのでしょうか。これが可能なら、HubSpotのProspectsツールと同じような使い方ができそうです。
4. 広告・コンバージョン分析
広告出稿用URLのパラメータを設定することで、種類や媒体などの切り口から、広告効果の測定が可能です。Yahoo!アクセス解析独自のコンバージョンタグも生成できるとのこと。
導入はYahoo!タグマネージャーから
Yahoo!アクセス解析は、「Yahoo!タグマネージャー」のタグを利用しているため、共通タグをウェブサイトに埋め込むだけで複数のタグ管理が可能となります。Yahoo!は、これによって(他の解析ツールと比較して)ページ表示の高速化が図れると述べています。
Yahoo!のプロモーション広告を利用しているユーザーが対象とはいえ、ざっと読んだところでは、強力な解析ツールと言えます。何度も言っていますが、ユーザーのログイン情報を参照している、というのがYahoo!ならでは。詳細が分かり次第、まとめて続報を書きたいと思います。