Yahoo!が昨日公開したアクセス解析ツール『Yahoo!アクセス解析』。昨日はその概要をお伝えしましたが、今日は具体的にどのようなことが分かるのか、Yahoo!が提供するPDF資料を基にまとめてみます。
Yahoo!アクセス解析で分かること
1. サマリー
Yahoo!アクセス解析へのログイン時、最初に表示されます。
- 当日、昨日、先週の時間別PVのグラフ
- 当日のPV、訪問者、ユニークユーザー(UU)、直帰率。直帰率以外はリアルタイムに数値更新
- 当日のデバイスごとのPV
- 日、月、曜日、時間別のPV、訪問者、UU。グラフの日付にカーソルを合わせるとPV、訪問者、UUが表示される
- 参照元:検索、SNS、リファラー、ノーリファラー
- 検索流入:Yahoo!、Googleなどの検索エンジンと、各種スポンサードサーチ
- デバイス:PC、スマートフォン、ガラケー、その他(3DSなど)
- ユーザー属性:年代、性別、都道府県
- アクセス詳細:PV、訪問者、UUを、日、月、曜日平均、時間帯平均に切り替えて表示できる
2. リアルタイム足あと
- 閲覧環境:サイトを訪問したユーザーのOS、ブラウザのバージョン、デバイス、画面サイズ
- ユーザー動向:表示されているユーザーIDをクリックすると、サイト滞在時間、閲覧ページ数、閲覧ページが分かる
3. リアルタイム地図
- サイトを訪問した組織(企業・学校・団体など)の所在地を、地図上でリアルタイムに表示できる
4. PVランキング
- 期間を指定すると、その期間内のPVランキングを表示
5. 入口回数ランキング
- ユーザーがサイトを訪問したとき、一番最初に閲覧したページのPVランキング
6. 参照元種別
- トラフィックソース:流入源となった参照元なし、検索エンジン、ソーシャル、その他の各PV。参照元なしは流入元がSSLとなっている
- アクセスの割合:ソース源の円形グラフ。Yahoo!、Google、Mixi、Facebook、Twitterなど、細かな部分が分かる
- アクセス推移:各種トラフィックソースの流入推移グラフ
- アクセス数詳細:トラフィックソース別のPV一覧
7. 参照元URLランキング
- トラフィックソースとなったURLのPVランキング
- タグを設定している場合はコンバージョン数も表示
8. 参照元サイトランキング
- トラフィックソースとなったドメイン別のPVランキング
- タグを設定している場合はコンバージョン数も表示
9. キーワードランキング
- オーガニック検索で訪れた人が、使用したキーワードを表示
- 検索エンジン別(Yahoo!、Google、その他)のPV表示
- SSL暗号化がかかっていれば(not provided)表示
10. ユーザー属性
- ユーザーの性別、年代、ログイン状態、ネットリテラシーが表示される
- ログイン状態については設定が必要
- ネットリテラシーはユーザーローカルが独自に推計したもの
11. 訪問組織ランキング
- どの組織からのアクセスが多かったか、グラフや組織別一覧で表示される
- 業種別の切り替えも可能
- グラフ画面:訪問者の推移を日別に表示でき、カーソルを合わせると詳細の確認ができる
- 一覧画面:初回訪問と最終訪問の日付が表示。サイトへの最初のトラフィックソース(キーワードやURL)が表示される
12. 新着組織
- サイトを初めて訪問した組織を100個表示
- 組織名、サイトURL、業種、トラフィックソースが分かる
ここが一番気になっていたところですが、組織の特定も可能なようですね。この点に関しては、Google Analytics以上の解析力を有していると言っても過言ではありません。
13. 閲覧環境:ブラウザ・OS
- 訪問者のブラウザ、OSが分かる
- ブラウザはバージョンも分かります
14. 閲覧環境:端末 すべてのデバイス
- ユーザーの閲覧端末が分かる
- デバイスごとのアクセス推移、ランキングも可視化
15. 閲覧環境:端末(PC、その他のデバイス)
- PCとその他のデバイスからアクセスした日別ユニークユーザー数
- 画面サイズのカバー率
- ユニークユーザー数のランキング
16. 閲覧環境:端末(iOS、Android)
- スマートフォン、タブレットのユニークユーザー比率のグラフ化
- ユニークユーザー数のランキング
17. 閲覧環境:地域
- 訪問者がどの都道府県に在住しているのかが分かる
- 都道府県のインターネット利用率を基に、相対的なヒートマップを表示する
18. 広告:共通
- PVと入口回数の推移が日別にグラフで表示される
- 出稿URLにパラメータを設定している場合、実績値が分かる
- 項目は、PV、入口回数、コンバージョン、売上
19. 広告:キャンペーン別
- パラメータを設定することで、キャンペーン単位の実績値が確認できる
- 売上を表示する場合はタグマネージャーで設定が必要
- パラメータを設定していない場合はnot providedが表示される
- 表示される項目は、種類、PV、入口回数、コンバージョン数、売上、コンバージョンレート
20. 広告:広告の種類別
- 出稿URLにパラメータを設定すると、PCPやバナーなどの各種実績値が表示される
- パラメータを設定していない場合はnot providedが表示される
- 表示される項目は、種類、PV、入口回数、コンバージョン数、売上、コンバージョンレート
21. 広告:媒体別
- 媒体別、例えばYahoo!のような検索エンジンや、広告が出稿できるサイト別に実績値が確認できる
- 媒体別の日別実績値も確認可能
- パラメータを設定していない場合はnot providedが表示される
- 表示される項目は、種類、PV、入口回数、コンバージョン数、売上、コンバージョンレート
22. 広告:検索キーワード別
- 検索連動型広告で検索されたキーワードの、媒体単位(Yahoo!、Googleなど)で実績値が確認できる
- キーワード別の日別実績値も確認可能
- パラメータを設定していない場合はnot providedが表示される
- 表示される項目は、種類、PV、入口回数、コンバージョン数、売上、コンバージョンレート
23. コンバージョン一覧
- コンバージョンタグを設定することで、コンバージョンIDごとに実績値が確認できる
- コンバージョンIDごとに、日別のコンバージョン数推移、流入経路の詳細が確認可能
24. 最近のコンバージョン
- コンバージョンしたユーザーを新着順に一覧表示します
- その際の参照元、キーワード、ブラウザの確認ができます
ソース:Yahoo!アクセス解析ご利用ガイド(※PDF)
まとめ
解析ツールの基本的な部分は踏襲しつつ、組織別の解析というオリジナルなものを加え、かなりの高性能に仕上がっています。
特に組織情報が分かるというのはオンラインマーケティングを行う上で、“使える”情報ですね。アクセス回数が分かることで、興味の持たれ具合が分かるので、そこから売上に繋げることも可能なはずですが、リードナーチャリングのワークフローを構築することが必須条件となるように思います。
Yahoo!に広告を出稿しているけど、その分析が不安という方は、導入してみてはいかがでしょうか?