今でしょ!これからのビジネスには欠かせないモバイル戦略

今年も残すところ1ヶ月を切り、12月2日には毎年恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表されます。
今年はドラマから「じぇじぇじぇ」や「倍返し」、オリンピック招致で話題となった「お・も・て・な・し」、更には「今でしょ」「ふなっしー」など、近年稀に見るほど流行語が多かったのではないでしょうか?

さてインターネット関係の仕事している私達は、流行語と言わないまでも次ようなキーワードをよく耳にしました。
「ネット選挙」「O2O」「インバウンドマーケティング」「レスポンシブウェブデザイン」「オムニチャネル」

インターネット業界でも、流行りのように毎年毎年新たな技術やマーケティング手法などが出現していますが、こちらを読んでいただいている多くの方は、2014年のポイントはスマホを中心としたモバイルへの対応なのではないでしょうか?

モバイルへの対応と言っても、単なるモバイルアプリを作るとか、モバイルサイトを最適化するだけではなく、マーケティング活動全般の中でどのようにモバイルを組み込むかをを考えなければいけないことでしょう。

海外で面白い記事を見かけたのでご紹介を交え、モバイルの状況を見て行きたいとおもいます。
参照:5 Reasons Why You Need to Be Mobile Ready for 2014 (dannybrown

※海外のデータなので一概に国内には当てはまらない点があるのでご注意ください。

モバイルへの対応を無視している

2013年は日本国内でもスマホの台数は劇的に増え、2013年3月見通しで携帯電話契約数の37.2%である4,337万件と言われています。(参考:MM総研より)
その影響でBtoC向けのウェブサイトの訪問者をみて見ると、7割近くの訪問者がスマートフォンのケースもあります。
しかし、未だにPCサイトのみに注力し、スマホでアクセスすると大変見づらい状態で、PCサイトの数字だけを追っている企業も多いのではないでしょうか?

週に15時間以上モバイルで調べている

消費者が購入過程において、モバイルをどのような使い方をしているか理解することは非常に重要です。
モバイル利用は、認知段階なのか、調査段階なのか、比較検討段階なのか、それとも購入段階なのか?

  • モバイルユーザは週に15時間以上の製品、情報、サービスの情報収集に費やしている
  • およそ59%の人が、ビジネスのウェブサイトを訪問している
  • 購入をするまでに、モバイルユーザはサイトへ6回訪問する
  • モバイルのウェブブラウジングはモバイルアプリの利用状況と同等である。(ブラウズ:週7.3時間、アプリ:週8時間)

半分以上のユーザがモバイルで複数回サイトへ訪問し、製品・サービスなどの情報を吟味しているのです。
アプリベースでの利用が多いのではないかと想像していましたが、ブラウザでの閲覧もかなり多いようですね。

74%が検索エンジンから流入

モバイル利用においてもやはり検索エンジンからスタートする人が一番多いようです。皆さん検索エンジンの使い方が上手になってきたのですね。
そしてリードの視点で見ても、検索エンジンが一番つながっています。

  • 消費者の74%は、全体のショッピングプロセスにおいて、モバイル検索エンジンを使用している
  • 企業のブランドサイトまたはアプリに対する流入の内訳は、48%がモバイル検索、ブランドサイト関連が33%、モバイルアプリが26%

このことは企業がモバイルに最適化されたサイトを持ったり、アプリを持っている必要があるかどうかということだけではなく、検索の時点でブランドの認知度を高めることになるために、広告を含めた集客施策やマーケティングキャンペーンをどのように計画するべきかを物語っています。

モバイル検索のポイントは位置情報

FoursquareやFacebookなどのチェックインがビジネスにベネフィットを生み出すかと疑問の声が上がっているが、実際利用者は利用できるスポットを探しているのです。

  • 69%以上の人々が、検索を行う際にその対象が、その半径5マイル以内にあることを期待している
  • 10%の人が、実際にお店や企業が1マイル以内にあることを期待している
  • 71%の人が最も近い場所を見つけるために、ウェブサイトの店舗情報や検索エンジンをつかっている

位置情報サービスであるFoursquareとFacebookはレビュー機能があるが、ポイントなのは、人々は自分がいる場所と近接性に基づいてビジネスやサービスを探しているのです。Foursquareの広告は、地理的検索に結びついたことは、ローカルビジネスを展開する者に利益を提供するのための一つの方法です。そして進化し続けるGoogle検索で提供されるGoogleプレイスは、Google Appsユーザーにとってはさらに大きな役割を果たすことが期待されているモバイル検索です。

モバイルでの閲覧ではなんと1時間以内のアクションが55%

あらゆるビジネスで考慮すべきなのは、人々がモバイルの使用に基づいてどのように購買決定をしているかなのではないでしょうか?

デスクトップでのブラウジングに比べて、モバイル検索による流入になると、消費者ははるかに即時的な行動をします。

  • 利用者の55%が検索、調査、レビューを閲覧した1時間以内に、購入をします
  • 83%の利用者が24時間以内に購入をします

モバイルが購入において大きな判断材料となっている

スマホの普及に伴い、多くの人がモバイルで検索や調べたりしているが、実際の購入は店舗や現地に足を運んでいるのが実状です。もちろん実際に見なければわかりづらいものもあるかもしれないが、アクションをしないのはサイトとしての使い勝手や信用度、また選べる商品数が少ないからではないだろうか。

一時期は「O2O」が声高に叫ばれていたが、最近は「オムニチャネル」が言われているのはそのあたりのところではないだろうか?
実際現状では、82%の人が実際の店舗などで購入し、45%はPCやタブレットなどで後ほど購入、17%がモバイル端末で購入しているのである。

まとめ

「PCサイトしかない」
「ガラケーのサイトはある」
「スマホ用のサイトを小規模で一応作ってある」
「流行りのレスポンシブウェブデザインにしてある」

など、まだまだモバイルへの戦略を立てていない方は多いのではないでしょうか?
スマートフォンの台数が確実に増えていく中で、購入への意思決定においてモバイルが重要な鍵となるのは自明の理です。

今後ますます、モバイル端末で費やす時間が増え、瞬時に検索し、調べ、購入へアクションをする社会の中で、企業は早急にモバイルへの戦略を立てなければならないのです。
そしてそれは部分的な戦略ではなく、マーケティング全般の中で考えなければ行けないではないでしょうか?

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