元高校球児である私は
根っからの野球好き。
2013年も取引先の方よりご招待頂き
行ってきました神宮球場。(贔屓球団は中日ドラゴンズですが)
すると球場外には普段見慣れない(といっても球場に足を運ぶのは1シーズンに1,2回程度)端末を見つけました。
そうです。これがスワチケです。
スワチケとは?
球団情報によると、
「ヤクルトスワローズ球団公式チケット販売サイトです。販売席数が一番多く、座席指定や24時間購入が可能です。
クレジットカード支払い&QR発券で手数料0円のサービスとなります。」
とのこと。
スワチケに出来る事として下記のようなことがあります。
またスワチケ購入の流れとしては下記です。
QRチケット受け取りの流れとしては下記です。
そしてQRチケットステーションの詳細です。
フムフムなるほどですね。
スマートフォン完結のサービスは他にも存在します
上記に比べてスワチケはスマートフォンだけでは完結せず
QRチケットステーションに行き
QRコードからチケットを発券させるフローが加わります。
面倒臭いですか?
煩わしいですか?
しかしそれを覆す驚異的なデータが
正直私もこの記事を見るまでは効果について疑念を抱いておりました。
なんとこの記事によると
前半戦終了時点のヤクルト主催試合の入場者数は、前年同期と比べ7.3%も増え、1試合平均1万8764人。セ・リーグ平均の1.6%増を大きく上回った
な、なんと。
加えて
「(ヤクルト応援席である)ライト側の観客が顕著に増えたのはスワチケの効果だ」と導入を主導したヤクルト球団営業部の伊藤直也氏は目を細める。
ぴあなどのプレイガイドでチケットを購入する場合、来場者は発券手数料を支払う必要がある。スワチケ経由ならこれが不要になる。この結果「前売り券の販売枚数も伸びた。5000人がQRコードを利用して発券した試合もあった」
球団にとっても、スワチケ経由で売ったチケットについては、プレイガイドに支払う販売手数料が不要になる。手数料は「1500円のチケットであれば、そのうち数百円を占める」(伊藤氏)ため、スワチケの好調は大きな「手取り」の増加につながっている。
さらにファンクラブ制度も今年から新しくなったようでして、
有料会員は割引価格でスワチケ利用にしたところ
ファンクラブ経由のチケット販売数は昨年の5倍になった。ファンクラブの有料会員数も昨年から3000人増加し、1万7500人に達した。
さらに今後、ファンクラブ会員のWebサイト内での行動履歴とスワチケの購買履歴を合わせて分析し、チケットの販促に役立てていく考えだ。
とのことらしいのです。
これは驚異的です。
完全に成功例ではないでしょうか。
今後も見据えた上記伊藤さんの未来は明るい気がしてきました。
しかし来年も最下位の場合はビジョン通りには行かないと思いますが。
井上的にイロイロ考えてみました
上記のような成功を収めた要因を考えるに大きく2つのことが浮かび上がりました。
1つ目は「スタジアムに来るのは、遠足に行く子供の心境」
野球場という非日常の空間に足を運ぶ観客は
そこにいるだけで独特の高揚感を持ったり、
日常生活からの開放感や熱狂感を持つのは
元から野球好きの私だけに当てはまることではないと思います。
「スタジアムは楽しい、うれしい」
それがつまり「遠足に行く子供の心境」なのではないでしょうか。
そんな精神状態の中では「スマートフォン完結でないと煩わしい」という気すら起こらず
そして「データではなく、記念に残るチケットそのものが手元に欲しい」という気持ちが加わるのではないでしょうか。
スタジアムが持つ魔法のような力によって。
そう思うと確かにスワチケの成功が段々と理解できてきます。
そして
二つ目の要因は、、、
「バレンティンの60本塁打」
1964年に王さんが記録したシーズン本塁打55本を
49年ぶりに更新したバレンティンの功績。
これは観客増に繋がる分かりやすい要因かと。
本当は思いつきたくなかったです。
伊藤さんすみません。
しかし何はともあれ
スポーツ業界にもドンドンITの波が押し寄せて来ています。
おまけに今回のスワチケシステム。
はは〜ん。
イロイロあれをあーしてこれをこーすれば
SCLUCA(スクルカ)の待つ未来にも
同じような仕組みを用いることが出来るのではと企んでいます。
エンジニアに相談しておきます。