本日Googleは複数の新機能や新サービスを発表しました。それぞれ便利そうなので、まとめてみます。
1. Androidデバイスマネージャーアプリ
Googleアカウントに紐付いたデバイスを見つけて、3つのことが出来るようになります。
- Android端末を見つける
- 画面ロックPINをリセットする
- 端末のデータを全て消去する
Appleが提供する「iPhoneを探す」とほぼ同じものですね。レビューを見てみると、2台持ちじゃないと意味が無いのでは?という書き込みも結構あるようですが、ブラウザ上でもAndroidデバイスマネージャーが提供されているので、もしケータイを落としても、PCから探すことができます。
2. 新しいGoogleスプレッドシート
Google Driveのスプレッドシートが新しくなりました。操作性や速度の向上などの改善が施される他にも、様々な機能が追加されました。
こちらから新しいスプレッドシートを使えるよう設定することで、以下の機能が利用できるようになります。
- オフラインでの編集が可能に:Chromeのオフラインアクセスに対応しました。ネットが使えない状況でも作成や編集が可能となり、接続したときに同期が行われます。予め設定が必要なので、こちらから。
- 速度の向上:複雑な数式、サイズの制限などが取り払われ、読み込みやスクロールなどの操作が高速化されました。
- 新しい関数の追加:SUMIFS、COUNTIFS、AVERAGEIFなど、20の関数が追加されました。
- フィルター表示の追加:一時的に不要なデータを非表示にするフィルターが追加されました。
- 条件付き書式設定の改善:セルのコンテンツや数式にもとづき、書式設定を適用できるようになりました。
この他にも、シートタブの色や、転置が伴った貼り付け、検索と置換の改善などの改善や新機能が搭載されました。
3. Google+サインインのアップデート
ソーシャルログインのGoogle+サインインに改善が加わりました。
- 全ての種類のGoogleアカウントのサポート:Google AppsユーザーやGoogle+プロフィールのないアカウントにも対応しました。
- 他の認証方法からの移行が容易に:OpenID v2やOAuth 2.0ログインからGoogle+サインインの移行が簡単になりました。over-the-airインストール、インタラクティブポスト、クロスデバイスのサインインが可能です。移行ガイドがありますので、ぜひお読みください。
- インクリメンタル認証:既存の認証は一度に全ての認証を行うものでしたが、インクリメンタル認証は適切なタイミングで、適切なアクセス許可を求める認証の方法です。
インクリメンタル認証については、YouTubeに参考の動画が上がっています。Google+サインインを行った後、YouTubeの認証が必要になった場合、追加で認証を求めるという事例です。
認証は最低限のものだけ求める、というのをGoogleは推奨しています。
4. ChromeアプリがMacに対応
WindowsとChrome OSで先行的に可能となっていましたが、MacでもChromeアプリが利用可能になりました。OS間をまたいでアプリが利用可能となったというわけですね。私は職場でMac、自宅でWindowsを使っているので、これは中々便利そうです。
(Image: Google Chrome Blog)
Spotlight検索もできるので、名前で検索をかけることもできるようになっています。対応するアプリはChromeウェブストアで。
5. ハングアウトのコントロールルーム
ハングアウトのホストをしているとき、参加者の音声とビデオの調整がコントロールできるようになりました。
ビデオを隠したり、音声を大きく、もしくは小さくするといったコントロールが可能です。
(Image: J.D. Salazar on Google+)
6. Google Keepのアップデート
ウェブ上の付箋のようなサービス、Google Keep。あまり話題にのぼりませんが、今年の3月にリリースされたもので、当初はEvernoteキラーと言われていました。
- 新しいデザイン:フルカラーのノート、キープ専用のフォント、ノートのサイズに合わせたテキスト等、新しくなっています。
- リストの並べ替え:順序を自由に入れ替えられるようになったので、時系列で並べ替えることも可能です。
- 検索の改善:書いたノートの検索がより簡単になりました。
- ナビゲーションの引き出し:アクティブ、およびアーカイブの切り替えなどが可能になっています。
(Image: Android on Google+)
これらのアップデートは現在のところChromeアプリをインストールすることで適用されるようです。Androidアプリには、すでに適用済みとのこと。
7. 新しい物理エンジン『LiquidFun』
Googleはブログを、“モバイルの世界のゲームは、ハードコアなMMOGのファンのためだけのものではない”という言葉から初めています。そして、実際にAndroidのスマートフォンやタブレットで4人のうち3人がRPGを行っているとのこと。つまり、PRGに必要な物理エンジンが必要となっているため、新しくLiquidFunという物理エンジンを開発した、とのこと。
このLiquidFunはUnityのようなオープンソースの物理エンジンで、多くのツールボックスがあるとのことです。詳しくは該当ページと、YouTubeの動画をご覧ください。
最後に
Googleは毎日新機能やサービスを出している印象ですが、ここまで多くのアップデートやリリースを行ったのは久しぶりではないでしょうか?
個人的には新しいスプレッドシートが嬉しいところなので、早速新バージョンにしてみました!