Gmail、画像の自動表示が可能に。開封率の測定の正確性も理論上では向上する?

Googleは12月12日、Gmailで画像が自動表示されるアップデートを行ったと発表しました。デスクトップ版から始まり、来年の早期にはモバイル版にも対応するとのことです。

今までのGmail内の画像表示は、“表示する”許可を行うことで、外部のホストサーバーからロードが行われていました。しかし、今回のアップデートによって、Googleの所有するプロキシサーバーを通じて画像のロードが行われるようになったため、よりセキュアになったと言います。

具体的にどういう意味を持つかと言うと、ウィルスやマルウェアに悩まされることがなく、“下記の画像を表示”というボタンをクリックする必要もなくなり、かつ安全性と読み込みの速度も早まりました。

(Image: Google Gmail Blog)

画像の表示に許可が必要という、変更前の設定に戻すことも可能です。Gmailの歯車から設定を開き、[外部コンテンツ] > [外部コンテンツを表示する前に確認する] を選択してください。ちなみにデフォルトで常に表示するとなっているようです。

メールトラッキングは?

メールのトラッキングは画像に極小の画像を埋め込んで、それをロードしたかどうかで判断されます。これがGoogleのサーバーから行われるようになることで、出来なくなるのではないかという懸念もあるようです。

しかし、Googleの広報が語ったところによれば、大きな問題にはならないようです。

しかしGoogleの広報は、それは違うと言う。画像からメールの開封率を知りたいマーケターは依然としてそれができるし、しかもメールは読んだけど画像をロードしなかったユーザも開封率に含まれるから、数値はより正確になる、というのだ。ただしユーザのIPアドレスなど、そのほかのデータは調べられない。したがってこれは、マーケターを完全な闇の中に置くことなくプライバシー保護を強化する策である、と。

Gmailの画像表示方法の変更でメールの開封率が分からなくなることはない, とGoogleが説明(Techcrunch)

さらに理論上では、カウントの重複が無くなるため、開封率測定の正確性は向上するとのこと。マーケターにとっても利益のあるアップデートと言ってもよさそうです。

多くのメールはモバイルで最初に開かれ、その後デスクトップから開くというデータもありますので、モバイルでの対応が待たれますね!

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