ウエスタンユニオンを使った国際送金 

ウエスタンユニオンは金融および通信事業の会社です。国際送金業務においては業界トップの、全世界200以上の国と地域に480,000ヶ所以上の取扱店舗を持っている世界的な企業です。

会社のそもそも発端は1851年、電報電信会社として設立されたところから始まります。

1856年には会社名をウエスタンユニオンとし、1871年には本格的に送金業務開始、1884年になるとダウ・ジョーンズ平均を構成する最初の11銘柄に入りました。

続いて1896年にはヨーロッパ・北アフリカ・北米・南米・オーストラリア・アジアに業務拡大、その後チャージカードや商業衛星の導入を始めていき、1980年には送金業務の収益が初めて電報業務の収益を上回ります。

さらに2001年には、世界の取扱店舗が10万店を超え、2006年になると個人間送金14万7千件、個人法人間送金24万9千件を突破するにまで至りました。

このような歴史を紡いできたウエスタンユニオンですが、未だ勢いが衰えることはなく、2011年には55億ドル、2012年には57億ドルもの収入を得ており、大規模かつ右肩上がりの成績を収めています。

そしてウエスタンユニオンをこれだけの大企業に押し上げたサービスの中心が、今回ご紹介する国際送金サービスとなります。

どういうことに使われている?

ウエスタンユニオンの国際送金サービスは、個人から企業まで、幅広く使われています。

アイオワ州立大学とは留学生のための提携をしており、本来留学時の学費の支払い等の際に掛かる手間の多くをこれによって省くことを可能にし、留学というものをより身近にすることに成功しています。

また個人の海外旅行中などで緊急にお金が必要になった際など、もっとも素早く簡単に、日本からの送金を可能にするサービスとして役立たせている顧客も多いようです。

では続いて、どのようにすればウエスタンユニオンで国際送金ができるのかについて、説明していきたいと思います。

ウエスタンユニオンを使うにあたって

ウエスタンユニオンで国際送金する際には、三つの方法があります。

  1. 大黒屋など、ウエスタンユニオン取り扱い店舗から送金
  2. セブン銀行ATM・インターネット・モバイルバンキングから送金
  3. ファミリーマートのFamiポートから送金

続いて、各方法の違いについて説明していきたいと思います。

ウエスタンユニオン取扱店から送金

大黒屋などウエスタンユニオン取り扱い店舗から送金する場合ですが、この場合の大きな利点は、身分証と手数料の準備さえあれば、書類の記入のみで簡単に素早く送金ができるところです。

また、送金可能額は100万円まで対応していて、手数料については以下の通りです。

ウエスタンユニオン・ジャパンより)

セブン銀行ATM・インターネット・モバイルバンクから送金

こちらの送金方法の長所は、ほぼ全ての行程を自宅で行うことができることにあります。この場合セブン銀行の口座開設と海外送金サービス契約のお申込みが必須となりますが、近くにウエスタンユニオン取扱店がない場合、とても便利な方法となります。

また、送金限度額が50万円までとなりますが、手数料についてはウエスタンユニオン取扱店で送金した場合と違いはありません。

ファミリーマートのFamiポートから送金

こちらの送金方法の長所はなによりも送金の手軽さ。事前登録によりIDとパスワードの取得が必要となりますが、取得さえしてしまえば、あとはご自宅近隣のファミリーマートのFamiポートで、機械の指示通りに申し込みをするだけ。手順としては一番簡単かもしれません。

ただし、一度の送金限度額は9万7000円までと一番小さいので多額の送金には向きませんが、手数料については他の送金方法と違いはありません。

お金の受け取りについて

逆に、お金を受け取る場合。この場合はウエスタンユニオン取扱店での受け取りのみとなります。

  • 送金人の氏名
  • 送金元の国名
  • 送金金額
  • 送金管理番号
  • 本人確認書類

これらの情報さえ用意しておけば、受け取り側は特に登録など必要なくお金を受け取ることができます。

どういう時に利用すべきなのか?

国際送金といえば、どうしても銀行を使うケースが多くなるかと思います。

また、手数料だけを見ればSBIレミットなどの他の国際送金サービスの方がお得な場合もあります。

では、ウエスタンユニオンはどういう点で優れた国際送金サービスなのでしょうか。

①受取手数料がない

ウエスタンユニオンは銀行ではありません。つまり、銀行での国際送金の際のネックの一つである受取手数料というものが存在しません。なので、送金だけの手数料で銀行の方がお得だった場合でも、受け取りまで含めればウエスタンユニオンの方がお得に終わる場合は、少なくありません。

②登録不要の手軽さ

SBI Remitより)

上の図はSBIレミットの送金手数料です。また、フィリピンなど一部の国に対する送金に関しては、さらに安くなります。

手数料だけを見れば、ウエスタンユニオンよりもお得だということがわかっていただけたかと思います。

ですが、SBIレミットはインターネット上での送金手続きを基本としているため、会員登録が必須となっています。ネット上での個人情報の登録に抵抗がある場合や単純に登録が面倒な場合、ウエスタンユニオン取扱店での送金は、登録の手間を省略することができるため、素早く手軽に送金を行うことができます。

国際送金サービスを使う上で、大事なこと

ウエスタンユニオンはなにも万能というわけではありません。

時期や送金する額、送金する国によっては、よりスムーズに送金を可能にする銀行や送金サービスは数多く存在します。

ですが、だからこそ、ウエスタンユニオンを始めとする送金サービスをよく知り、その上で最適なものを選択することが最終的な安さや、早さ、安全さに繋がるのだと考えます。

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