ここ2ヶ月ほど、Google Analyticsを見ていて気になったことがありました。それと言うのも、平日のうち月・火・水・木はトラフィックが安定している一方、金曜だけはガクっと落ちているのです。実は今までこんなことは無かったので、少し仮説を立てて、どのようなコンテンツを作ればよいのか、考えてみました。
なぜ金曜に下がるのか?
金曜と言えば週末です。仕事帰りに飲みへ行ったり、他にも娯楽を楽しんで気晴らしをする人が多く、インターネットを使う絶対数が減っていること。また、土曜日曜に向けて、予定を立てる人が多く、その予定を立てるための検索行動や、コミュニケーションを行っている人が多いのでしょう。
私達のブログで中心となっているコンテンツは、ソーシャルメディア、SEO、ブログ、ウェブコンテンツ、オンライン決済(特にモバイル)、便利なウェブサービスの6つです。これらは前述の検索行動には当てはまらないものなので、検索トラフィックが減少するのは想像に難くありません。特に、最近はニュース系のフロー情報から、ストック情報の比率を高めるよう心掛けていますので、瞬発力のあるコンテンツを少なくなっています。だから、金曜のアクセス減少が顕著に見えるようになったのでしょう。
恐らく、多くのB2Bブログでも同じ傾向なのではないでしょうか。
土日のことを考えてみる
土日は当然ながらアクセス数がさらに落ちます。私達の場合だと、金曜よりも200〜300ユーザーほど少なくなります。
しかし、アクセスされたコンテンツを見ていると、いくつかの傾向があるように思いました。それが、以下の点です。
- 今後のビジョンについて考えるコンテンツにアクセスが平日より増える(例 : ビジネスモデル・キャンバスを使ってビジネスモデルを考える)
- 少し設定が面倒なことに対して説明するコンテンツにアクセスが平日より増える(例 : 米AmazonのKindleストアを使うために日米アカウントを結合してみた)
新しい事業、現在の事業の促進等々、休日に事業の今後を考えまとめ上げるというのは、よくあるのではないでしょうか。そのための考え方や、具体的な方法などを調べる人が休日に増えるのでしょう。
後者については、Amazonアカウント結合や、AirPlayの設定方法などが該当しており、休日に平日する時間がないものを片付けるために検索を行ったのでしょう。
改めて、金曜に公開すべきコンテンツを考える
コンテンツには即効性のものと、遅効性のものがあります(そして、最良のものは即効性があり、長い間効果があるものです)。金曜であってもソーシャルメディアへ“バズ”るコンテンツを投稿すれば、高いトラフィックを得られます。詳しくはコンテンツ資産をご参照ください。
しかし、せっかく土日という、検索から“自分の事業を強化することに興味を抱いている”人がくる日があるのですから、そこに焦点を合わせたコンテンツを公開すれば、検索エンジンで集客するためのナレッジを蓄積したり(ある種の実験にもなる)、リードの獲得に繋がるでしょう。
例えば、普段「◯◯まとめ」や「◯◯についてのデータ」のようなコンテンツを公開しているのだとしたら、金曜は意識的に「◯◯を使った解決方法」のようなコンテンツを投稿してみましょう。金曜に公開し、土日に成功したコンテンツであれば、検索エンジン(もしくはソーシャルメディア)から質の高い流入があったと考えられます。これからのコンテンツ戦略を修正する良い材料とすることが出来るでしょう。
最後に
少し遠回しな言い方になりましたが、曜日によるアクセス減少はそれほど気にしなくてもいいと思います。人の行動や時流によってトラフィックは増減しますし、それこそ日によっても変わります。例えば昨年の1月にVineがリリースされた頃は、それほど注目されていませんでしたが、最近Vineに強い注目が集まっています。それ故に、「Vine とは」で検索する方が増え、こちらの記事を読んでいただくことが多くなりました。検索の世界では何があるか分からない、ということです。
ブログをマーケティングに活用するのであれば着実にトラフィックを獲得し、着実にリードを得られる記事が絶対に必要です。それを投稿する曜日として、金曜日を使ってみてはいかがでしょうか?
(Photo: Books to be returned by Hash Milhan)