ゲストブログで気をつけるべきこと

コンテンツがマーケティングの最前線に立つようになると、企業のブログ活用が見直され、運用する企業も再び増えてきました。その中で、自社コンテンツだけでなく、他サイトのブロガーに寄稿してもらう、いわゆるゲストブログも増えています。

このゲストブログは、著名なブロガーやライターにブログを投稿してもらい、素晴らしいコンテンツと、筆者から得られる新しいリーチ、それらに付随するSEO的な効果など、大きな効果があります。

しかし、その一方で、悪影響となりうるゲストブログも存在します。例えば、ブログのライティング業務をアウトソーシングして、低品質なコンテンツを大量生産する、などです。

Googleのウェブスパムチームリーダーのマット・カッツ氏は、その疑問に答える新しいブログ記事、「The decay and fall of guest blogging for SEO」を公開しました。

この中に書かれているものから、目指すべきゲストブログを学んでみましょう。

悪いゲストブログと、良いゲストブログ

ブログは、以下の一文から始まっています。

さて、私は次のことを呼びかけたい : もし、あなたが2014年、リンクを獲得する方法としてゲストブログを考えているなら、止めておいた方がよいでしょう。

多くの“ゲストブログと呼ばれているもの”は、大きく3つの問題を抱えていると言います。

  • 高いページランクを獲得するためにお金を払っている
  • スパムリンクがブログから貼られている
  • ブログのアウトソーシングを行い、コンテンツ作成がオートメーション化(自動化)されている

これらを総括して“スパマーゲスト”と呼び、SEO戦略、リンク構築戦略に組み込むことを非推奨としました。

ゲストブログは悪いのか?

ここまで読むとゲストブログが悪のように見えますが、そうではありません。上記の内容はGoogleが提示するガイドラインに違反しています。

マット・カッツ氏も、スパマーゲストは悪としながらも、ゲストブログ自体を否定してはいません。

赤ちゃんを風呂の水と一緒に流すつもりはありません。ゲストブログを行う良い理由は、まだまだ多くあります(露出、ブランディング、リーチの増加、コミュニティ、etc…)。これらは前から存在したし、これからも存在し続けるでしょう。そして、素晴らしい、高品質なゲストブログは確実に存在します。

ただし、こうした素晴らしいゲストブログを書いてもらった際に、自然なリンクでは無いとして、<ref=”nofollow”>を入れることがGoogleのJohn Mueller氏によって推奨されました。(49分前後)

また、マット・カッツ氏も同様に、<ref=”nofollow”>を使うことをすすめています。

補足

<ref=”nofollow”>の利用を推奨しているということが、一番最初に書かれた『リンクを獲得する方法としてゲストブログを考えているなら、止めておいた方がよいでしょう』の真実です。

これは簡単に言えば外部リンクなどからページランクへ受ける影響を無くす、ということで、ウェブサイトにおけるリンク構築に何ら影響を及ぼしません。

最後に

ゲストブログを依頼する際、気をつけるべきポイントは以下の2つです。

  • ゲストブログはオーガニックなものではないため、<ref=”nofollow”>を使う
  • ゲストに頼んだコンテンツはオリジナリティがあり、十分な品質となっているか

コンテンツ戦略を考えた上でゲストブログを頼むのであれば非常に有効な手立てですが、外部に丸投げするのは考えものです。

戦略を持ってゲストブログを頼むときにも、外部のコンテンツ作成会社に依頼する場合は十分なクオリティのものが作成できるか、個人に依頼する場合は信用できる人間かを、必ず確認しましょう。

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