今まで、Kloutは独自のアルゴリズムで、所有するソーシャルメディアの影響力を測定して、スコアを表示するサービスでした。自分たちのソーシャルメディアのパフォーマンスを知るために利用していた方も多いのではないでしょうか。
そのKloutは、今日、ブログ記事を公開し、サービスの刷新を発表しました。
- Don’t just measure your Klout. Build it! (Kloutは測定するものじゃない。構築するものだ!)
タイトルの通り、Kloutはソーシャルメディアの影響力を測るサービスではなく、アカウントを育成するプラットフォームになったということです。
測定サービスから、育てるプラットフォームへ
今回の刷新で最も変わったポイントは、自分やファンが興味を持っている分野を登録しておくと、それに沿ったコンテンツを提示してくれる、という点です。現在の画面はこのようになっています。
機能面としては、大きく『Create』『Schedule』『Measure』の3つが用意されています。
- Create : コンテンツがキュレーションされ、その中から投稿するものを選択できる。投稿するSNSや日時の設定も可能
- Schedule : 投稿の予約を行ったコンテンツを見ることができる
- Measure : 投稿したものの分析ができる
以前に紹介したSwayyもニュースフィードや登録を行った分野から良質なコンテンツをキュレーションしたり、投稿予約・分析を行うこともできましたが、Kloutは「これは他のコンテンツと比べてシェアされやすい!」というような情報を教えてくれます。分類としては、以下の4つがあります。
- On the Rise : 他のものと比べてシェアされやすいコンテンツ
- Crowd Pleaser : インタラクションが発生しやすいコンテンツ
- Hidden Gem : まだあまり多くの人が見ていない隠れた優良コンテンツ
- Hot off the Press : 公開されてから間もないタイムリーなコンテンツ
また、Kloutがキュレーションしたコンテンツを使わずに投稿することもできるので、自社ブログをKlout経由でシェアするというような、ソーシャルメディアの効果測定ツールとしても運用が可能になりました。
最後に
これまで、Kloutには「どうやったらKloutスコアを上げられるのか」という質問が多く寄せられていたと、ブログの最初で触れられています。この質問に対する回答が、簡単に良質なコンテンツをシェアできるようにする、今回の刷新なのだそうです。
コンテンツをシェアするだけではKloutスコアが上がることはないと思いますが、良いコンテンツを投稿することでインタラクションが増加し、そこからファンが増加し、スコアの上昇につながるというロジックだと考えられます。
これは単純にソーシャルメディアを運用するということではなく、Kloutが進化したように、『育成する』という方が正しいでしょう。
もちろん、最終的には自分たちで良いコンテンツを作成し、発信者とならなければなりません。Kloutのキュレーション機能を使って、良いコンテンツがどのようなものかを学習する、というのもひとつの手でしょう。
コンテンツを使ったソーシャルメディア育成、始めてみませんか?