Facebookは現在テスト中の「Premium Video Ads(ニュースフィード動画広告)」を一般公開することを明らかにしました。この広告は近いうちに(over the next few monthsとあるので、初夏よりも前くらいでしょうか)利用できるようになります。
以前に公開されたニュースフィード動画広告の内容は、以下のようなものでした。
- 自動で再生されたときは無音で、一度タップすることで音が入るようになる
- フルスクリーンで再生した場合は、自動的に音が入るようになる
- 再生が完了すると、同じ企業ページのコンテンツがカルーセル形式で表示される
- Wi-Fiに接続したとき、自動的にビデオがダウンロードされるため、3G回線を使用することはない
噂が出た時点から動画の時間は15秒と言われていましたが、今回の発表で正式に確定しました。動画はニュースフィードに入った時点で無音再生され、再びスクロールが始まると再生が終了します。動画をタップするとフルスクリーン表示になり、音も入るようになります。動画をフルスクリーンで視聴し終える(途中で閉じるなども同様)と、他の動画も並ぶ、いわゆるカルーセル形式で表示されます。この辺りはテストと同じですね。
広告の品質を担保するために、動画はAce Metrixの審査を通過する必要があります。Ace MetrixはTVCMなどの動画広告について、事前に効果測定を行うサービスを提供しています。どのような基準で行われるかは不明ですが、Ace Scoreというスコアが基準になるのではないかと思われます。これにより、Facebookユーザーがつまらない広告を見せられて離脱するのを防ぐとともに、広告主のパフォーマンスを高めることが見込めます。
Ace Scoreって何? どうやって計算されているの?
Ace Scoreとは創作物がTVCMでどれくらいの効果が得られるか、というスコアです。重要な指標は2つあります : Persuasion(説得力)とWatchability(面白さ)です。Persuasionは、「欲求」「関連性」「感じがよい」「注意を惹く」「情報量」「変化」の6つの要素で構成されています。Watchabilityは広告が見た人に対して与える影響についてです。PersuasionとWatchabilityが相互に作用し、スコアを決定します。
もうひとつ、気になる料金体系ですが、こちらはNielsenのOnline Campaign Ratingsによって広告の測定が行われ、効果に応じた価格を支払うことになります。
最後に
Facebookで15秒といえばVideo on Instagramが連想します。
ちなみにInstagramは動画コンテンツのベストプラクティスを公開しており、そこでは6つの要素があげられています。
- 体験を共有する
- イベントを通じたエンゲージメントを促進する
- コンテンツに一貫性を持たせる
- クリエイティブであれ
- コンテンツを発見しやすいようにする
- (Instagramの)機能を利用して美しく仕上げる
Best Practices: Creating Video Content(Instagram for Business)
動画広告を考えるときは、まずInstagram上で行われているマーケティングを参考にしてみるとよいかもしれませんね。