昨日、Facebookのリーチが激減りしているというGizmodoの記事が広く読まれていました。
海外では、Eat24という企業が公開した「Facebookへのお手紙」というブログ記事が大きな反響を呼んでいました。Eat24は7万人のファンを抱えていましたが、現在の大きくリーチを減らされた現状に見切りをつけて4月1日付けでFacebookページを閉鎖しました(エイプリルフールではなく)。
Facebookページのインサイトを提供するEdgeRank Checkerは、この議論を正しく行うための統計をブログ記事として公開しました。翻訳してご紹介します。
Eat24のFacebookディスカッションへ、統計とメトリックを提供
Facebookのニュースフィードと、その戦略には多くの意見があります。私達はこの議論のために、データを提供したいと思います。
2014年3月の一般的なFacebookページ
- オーガニックリーチ / ファン = 6.51%
- ファンリーチ / ファン = 6.46%
- バイラルリーチ / ファン = 0.99
これ以前の数値はどうだった?
オーガニックリーチ / ファンの平均値 :
- 2012年2月 = 16%
- 2013年9月 = 12.60%
- 2013年11月 = 10.15%
- 2013年12月 = 7.83%
- 2014年3月 = 6.51%
“ソーシャルDNA”を持ったブランドは素晴らしいパフォーマンスを出している
様々な種類の企業が、Facebookで上手いことリーチを稼いでいます。私達は、一般的に競争を行っているブランドよりも、自然にソーシャルメディアを活用しているブランドの方が良いパフォーマンスを出していることに気付きました。
例えば、アーティスト/ミュージシャン/エンターテイナー/映画といったブランドは、小売/衣服/銀行/電気製品といったブランドよりもオーガニックリーチが良い数値になっています。
Facebookの議論の一部、ローカルビジネスには“バイラルコンテンツクリエイター”よりも重きが置かれているのではないかというものがあります。
そこで、様々な規模のページのデータを引用し、いくつかのカテゴリーに分けました。メディア/ニュース/出版項目が最も高くなっているのが分かります。ちなみに、典型的な100万人以上のファンを抱えるページのオーガニックリーチは4%前後です。
興味深い観察結果としては、ファンリーチ / ファン と オーガニックリーチ / ファン がほぼ同じ、という点があります。
私達がこれまで見てきた中にも、オーガニックリーチ / ファンとなっているものがありました。この数値に着目する理由は、Facebookがインサイトの中で頻繁に提示してくるからです。Facebookがブランドにとってネガティブな変更を議論したときでも、ファンリーチ / ファンをよりよくするためのメトリックを探しています。しかし、私達の最新の研究では、この2つの数字はほぼ一致します(約98%の精度です)。
結論
近年、オーガニックリーチは下落を続けています。私達が注目し始めた“ソーシャルDNA”を持つブランドは他社から離れているのです。ブランドはオーディエンスと繋がりを得るために、特にNBAのようなアカウントは“足りない分を補うために”Facebookから広告の使用を暗に求められている場合もあります。シェアなどを活用することで、自然とディスカッションやプロモートを促進し、効果的にFacebookを利用するブランドもあります(オールドスパイスだね)。
興味深いことに、バイラルリーチ / ファンは1.10%となっています(2013年2月には0.60%)。Facebookは“バイラル”と認めたものに、多くの露出機会を与えています。この数字が大幅に減少、もしくは0に近づいたときは、Facebookがブランドを圧迫していることを心配しなくてはなりません。しかし、その必要は無さそうです。
このデータはどこから?
3月分のデータを利用しました。オーガニックリーチとファンリーチの両方を検討し、期間中、この2つの指標はほぼ同じであることを確認しています。1000ページが行った約5万回の投稿を対象としています。特に明記が無い限り、記載したメトリックは各ページの平均値を利用しました。
この記事はEdgeRank Checkerの「Providing Stats & Metrics to the Eat24 Facebook Discussion」を翻訳したものです。
最後に
EdgeRank Checkerはデータ提供をする立場で公開していますので、あまり意見は入っていませんが、ソーシャルDNAの項目を見るに、人はブランドよりもブランドを体現する個人に興味を持ちやすい、というように見えます。
ブランドはあくまで企業、個人というブランドは憧れという風に、切り分けられるのでしょうか。EdgeRank Checkerを見習ってデータ提示でブログを閉じたいと思います。みなさんの思うところがあったら、コメントで教えてください!
(Photo: Facebook by Johan Larsson)