アメリカのアプリ分析サービスを提供するFlurryは、アメリカのスマートフォン利用方法について分析を行い、結果をブログで公開しました。
このデータによれば、アメリカのスマートフォンユーザーは、毎日平均で2時間42分スマートフォンに触れています。そして、このうちの86%はアプリの利用に費やされています。その他のもの、つまりブラウザで行われることは14%、22分程度に留まります。
最も多く利用されているアプリはゲームで、32%に達します。アメリカに済む人の多くがF2P(基本無料)のゲームを楽しんでいますので、この点はうなずけるところです。次の場所をFacebookが占めました。アメリカのFacebookユーザーの78%はモバイルから毎日見ていますので、2番目にいるのも納得でしょう。ちなみにこの数値にはInstagramも含まれているようです。
Twitterは1.5%となっていますが、それよりもソーシャルメッセージングサービス9.5%の方が興味深いポイントです。これは先日買収されたWhatsAppやSkypeなどで、頻繁に使われていることがわかります。その他に、ユーティリティ(Google Mapなど)や情報収集などにアプリが使われているようです。
次に、YouTubeが目に付きます。エンターテイメントに費やす時間の半分はYouTubeであり、項目として独立させるに値するものだったとしています。
ブラウザに視点を移してみると、Safariが7%、Google純正のブラウザ(ChromeとAndroid Browser)が5%を占めています。アメリカではAndroidの方が出荷台数が多く、利用者も多いのですが、Safariユーザーの方が多いのは意外です。
こうした状況下で、GoogleとFacebookはモバイルの中で確固たる地位を築いているものの、まだまだ新しいプレイヤーが参入し、覇権を確立する可能性は十分にある、とFlurryは指摘しました。
ちなみに日本のデータで、かつトラフィック量は直接的に関係ありませんが、ハイベロシティのスマートフォンブラウザとほぼ似通っています。もしかしたら、日本でも同じような状況にあるのかもしれません。
一方で、モバイル広告の世界ではGoogleが約半分を占めています。これは先日eMarketerが発表したデータを元にしたものなので、そちらを参考にした方が分かりやすいかと思います。
最後に
私は普段はスマートフォンでTwitterやFacebookを眺めたり、思い立ったようにゲームをやっていることが多いのですが、ふと疑問に思ったことはブラウザを立ち上げて調べています。そういった実体験から言って、アプリが86%という結果は「やっぱりか」という感じです。
ブラウザから探す代わりに、TwitterやFacebookで流れてきたものを内蔵ブラウザから見る機会が増えているので、ウェブコンテンツを見る機会は増えていると思います。
みなさんは、どのようにスマートフォンを使っていますか?
(Photo: Smartphone Evolution by Phil Roeder)