私たちが1日にスマートフォンを利用している時間は何時間がご存知ですか。気づいたら仕事から学校、プライベートまで、1日中画面を見つめていることはないでしょうか。今回は、スマートフォンの1日の使用時間についてご紹介します。
スマートフォンの普及率
博報堂DYグループ・スマートデバイス・ビジネスセンターの「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」第8回では、2013年2月、5月、8月の上半期調べでは45〜48%と横ばいだったのに対し、11月時点では55.2%とスマートフォン保有率の急激な増加が見られます。また、男性より女性の方がスマートフォン保有率が高く、男性50.1%に対し女性は58.9%と大きな差があります。年代別では、10代20代と若ければ若いほどスマートフォンの保有率が上がっていることから、女子高生が一番スマートフォンを持っていることになるでしょう。
スマートフォンの1日の使用時間
スマートフォンの1日の使用時間としては、1時間以上2時間未満が最も多い傾向にあるようです。しかし、10代や20代といった若い世代では平均利用時間が4時間と若ければ若いほど、スマートフォンは浸透しているようにみえます。では、一体何にスマートフォンを利用しているのか利用目的を以下にまとめてみました。
スマートフォンの利用目的ランキング
- 特に目的もなく、暇つぶしにゲームやサイト、動画などの閲覧
- SNSなどを利用したコミュニケーション
- ニュースやまとめサイトなどの役立つ情報の閲覧
- 日記や自分の趣味の活動
- 映画、書籍などのコンテンツの閲覧
- 商品やサービスの購入
- 旅行や予定などの計画を立てる際に利用
- 家計や健康などの目標達成としての利用
多くの人は、目的もなく暇つぶしにスマートフォンを利用しているようです。通勤や通学などの電車内でスマートフォン利用者を多く見かけるのは、暇つぶしに利用しているからなのかもしれません。また、駅の降りエスカレーターで、スマートフォンを片手に画面がLINEになっている人もよく見かけます。
どのアプリが使われているのかランキング
- LINE
- Google Play
- Google Maps
- Google Search
- Gmail
- YouTube
- マクドナルド公式アプリ
- Yahoo! JAPAN
最も多く利用されているアプリはLINEと、日本でのLINEユーザーの高さが伺えます。次にGoogle Playが入っており、色んなアプリをダウンロードしていることがわかります。8位にマクドナルド公式アプリが入っていることからマクドナルドの利用者の多さが見てとれます。アプリのランキングから、普段の私たちの生活が垣間見えてくるのではないでしょうか。
スマートフォンによる購買行動
スマートフォンが普及するにつれ、手軽にネットショッピングができる環境になり、私たち消費者の購買意欲は増加傾向にあります。時間や場所を選ばずにネットショッピングができることやわざわざ外に出歩かなくても商品やサービスが購入できることが関係しているのかもしれません。
スマートフォンを利用したネットショッピングの購入商品上位5つ
- 衣類・靴
- CDやDVDソフト
- インテリア・雑貨・小物
- 雑誌・書籍
- 趣味・レジャー商品
また、飲食店などではクーポンがよく使われます。行く先が決まっていない場合、クーポンがあるお店に行くことのある消費者は約半数もいるのです。消費者がいかにクーポンを活用しているかがみてとれます。
(「スマートフォンと購買活動」より)
企業は、スマートフォンを利用して買い物をする消費者へより的確な情報を提供し、購買へと繋げる必要があります。検索から始まる今の消費者にとって、スマートフォンは情報収集をするための大事な手段の1つです。そのためには、企業もクーポンなどの発行やスマートフォンに対応したサイトを作ることで、情報収集に訪れた消費者に商品やサービスを伝えることができるのではないでしょうか。
最後に
スマートフォンが普及し、アプリやSNSなどで、遠くの人ともコミュニケーションができるようになったり、クーポンを使ってお買い物ができたりと私たちの生活はより便利な方へと変わってきています。しかし、スマートフォンの便利さが原因で、目の前のコミュニケーションを疎かにしたり、自分の健康を損なうような使い方は見直さなければなりません。中毒性の高いスマートフォンに使われるのではなく、上手に使って便利で豊かな生活が送れるようになりたいですね。
(Photo: an evening playing ‘smartphone’ pub quiz with the exeter twitterati! by Phil Campbell)