4月9日、世界最大級の口コミサイト「Yelp」が日本語化されて、日本に上陸しました。まずは東京と大阪のプレイスレビューから始まり、徐々に全国へ広げていくとのこと。
Yelpは26カ国目の進出で、2020年の東京オリンピックまでの普及を目指していると創業者のJeremy Stoppelman氏は語っています。
さて、このYelpとは何なのでしょうか? 既にある口コミサイトと何が違うの?といった疑問に答えていきます。
Yelpとは?
最初に、「口コミサイト? 食べログみたいなもの?」と疑問を抱くのではないでしょうか。既に日本にレビューサイトとしてグルメ口コミサイトの食べログを始めとして、ホテルや旅行の口コミサイトのトリップアドバイザーなど、様々なものがあります。
Yelpはグルメや旅行といった特定のジャンルに拘らず、自動車や公共サービスなど幅広い場所についての口コミを扱います。いわば口コミの集合場所と言えるでしょう。ちなみに現在26のカテゴリーがあります。
- レストラン
- ショッピング
- フード
- ナイトライフ
- 日本料理
- ファッション
- カフェ
- デザート
- ビューティー&スパ
- ヘルス&メディカル
- ローカルサービス
- ホームサービス
- 自転車/バイク
- 趣味と芸術
- レジャー/スポーツ
- 旅行/宿泊
- 公共サービス&行政
- 宗教団体
- イベントプランニング&サービス
- 教育
- プロフェッショナルサービス
- 住まい
- ペット
- マスメディア
- 金融サービス
- ローカルフレーバー
口コミの集合場所の信頼性を担保するのは、Facebookのような実名投稿制度です。この実名制によって、いわゆるステマなどの情報操作を防ぎ、友達同士で店の勧め合いをしやすい環境を作っています。実名制についての賛否は現在もありますが、同じく実名利用をすすめているFacebookのユーザー数も2000万人を超えていることから、普及する可能性は十分にあるとStoppelman氏は考えているようです。
ウェブブラウザで利用できるyelp.co.jpに加えて、iOSやAndroid、Kindle、Windows Phoneに向けてアプリも提供しています。App Storeの紹介文は英語になっていますが、アプリ自体は日本語になっていますので、iOSの方でも日本語で利用できます。KindleとWindows Phoneは手元に無いため検証できませんでした……。
次にYelpのAudienceページを見てみましょう。
Yelpには月に1億2000万人以上が訪れており、この人々はYelpersと呼ばれています。このうち男性は46.3%、女性は53.7%となっており、女性の利用者の方が若干多いようです。利用する年齢層は約25%が25-34で、次に多いのが45-54で19.1%となっています。
Yelpersには幅広い範囲の口コミを取り扱っているだけあって、最新情報を求める人々が多いようです。
旅行好きな人もいるし、食べる事が大好きな人、ショッピングやトレンドに敏感な人など! 一言では言い表せないけど、共通している事は皆ここで最新情報を見つけたいって事かな!
また、一般的なスマートフォン・タブレットユーザーと比べて、Yelpersは自分達のことを“ギーク(テクノロジーオタク)と思っている人が93%多いそうです。つまり、情報感度も高いというわけですね。
最後に、Yelpの広告について。Yelpの収益は広告で成り立っています。デスクトップ、スマートフォン、タブレット、どの広告形態を見ても、メディアサイトなどでも一般的に見られるものとなっています。
最後に
まだ東京と大阪でしか利用できませんが、今後範囲が拡大したとき、食べログなどの口コミサイトと比肩する存在となれるでしょうか? 実名制という点で口コミは信頼しやすい状態ですが、投稿の得やすさに関わってきそうです。ここを乗り越えられれば、日本でも多くのユーザーを獲得できそうですね。