近年、スマートフォンやアプリの進歩により、スマートフォンユーザーが増加しています。最近では、歩きながらスマートフォンを操作する「歩きスマホ」が流行しているのか、若年層に多く見られます。今回は、「歩きスマホ」の危険性についてNTT docomoが制作した「全員歩きスマホ in 渋谷スクランブル交差点」篇の動画に沿ってご紹介します。
「歩きスマホ」の危険性について
街に出ると駅やホーム、エスカレーターなどスマートフォンを片手に操作しながら歩いている人を1度は見かけます。若年層の間で「歩きスマホ」は日常になりつつあり、短い間の操作だとしてもその危険性は高いと考えます。
(「歩きスマホなどに係る事故に注意!!」東京消防庁より)
スマートフォンや携帯電話を操作しながら歩き、事故に遭い救急搬送された人数は去年、東京都で36人に上ります。2010年の23人と比較すると3年間で1.5倍の増加をみせているのが現状です。
「渋谷のスクランブル交差点を横断する1500人が全員歩きスマホだったら?」
NTT docomoから発表された、愛知工科大学情報メディア学科の小塚一宏教授の研究結果に基づいたシミュレーション動画から「歩きスマホ」の危険性が伺えます。
渋谷のスクランブル交差点を横断する人が、全員「歩きスマホ」だったらという想定で1500人が同時に歩き始めます。
スクランブル交差点を出発点とした目的地は、下記の5つで、各自最短距離で歩行します。
- ハチ公前方面
- 井の頭線方面
- 道玄坂方面
- センター街方面
- 原宿方面
スマートフォン操作時の視界は約1/20になり、対象物には1.5mまで近づかないと認知できません。認知した際と衝突した際は、下記の3つの行動パターンをとります。
認知した際にとる行動
- 左右によける
- 立ち止まる
- そのまま進む
衝突した際にとる行動
- あやまる
- スマホを落とす
- 倒れる
上記の条件で、46秒間青信号を渡ります。
結果
- 衝突件数:446件
- 転倒件数:103件
- スマホ落下件数:21件
- 横断成功者:547名 / 1500名
横断に成功したのは、1500人のうち547人と約1/3の結果となり、「歩きスマホ」の危険性が明らかになりました。
最後に
「全員歩きスマホ in 渋谷スクランブル交差点」篇(NTT docomoより)の動画から「歩きスマホ」の危険性を知ることができました。この動画は、現在200万回再生されており、ブログや動画などで拡散し、より多くのスマートフォンユーザーに見て貰いたいと感じます。今回は、条件や検証結果などをブログに詳細に表記し、動画では「歩きスマホ」の危険性を実感し、視聴後ブログで詳細な数字を見て改めて実感して貰いたいと感じまとめました。スマートフォンの使い方についてもう一度考えてみるのもいいかもしれません。
(Photo: Multitaskende Napolitaanse schone by David van der Mark CC BY-SA)