先日、総務省が日本国内のSNS別利用率を発表しています。
しかし、この調査のGoogle+の利用率が高すぎるということで、各所で話題となりました。主な記事はこの辺りでしょうか。どちらもGoogleとGoogle+を勘違いしたと推論しています。
この辺りのツッコミを受けて、ITmediaが「解答の際にGoogleとGoogle+を混同したんじゃないか?」と総務省へ取材を行ったところ、「混同されやすいことは認識していたため、カタカナでも表記した」と回答しています。夏に発表予定の報告書は、間違いが含まれる可能性についての注釈を入れるそうです。
でも、間違いだけでこれだけ利用率が上がるのでしょうか? もちろん、間違いが無かったとは思いません。間違いがあったとしても利用率が高いような……と思うわけです。
実は本当にGoogle+を利用しているユーザーが増えたんじゃないでしょうか? その最大の根拠は、Googleアカウント登録時にGoogle+へ登録しているからです。単純に考えれば、Googleアカウントを持っている人はGoogle+利用者ということになりますね。
ただ、これだけではGoogle+の利用者数が増加しているだけであって、利用率が増加しているとは言えません。報告書が出てみないことには分かりませんが、登録している程度では利用していると答えないでしょう。
この利用率を上げているものに、Googleが提供する各種サービスがGoogle+と結びついていることがあげられます。ただ、その多くはGoogle+への投稿を強制づけているわけではないため、実際にGoogle+を使っているユーザーにすら増えているようには見えないのではないか、と思います。
真実のところはどうか分かりませんが、Google+と結びついた以下のGoogle3つのサービスが大きいのではないでしょうか。
YouTube、Google Play、Gmail
YouTube
YouTubeのコメントはGoogle+アカウントが要求されます。YouTubeのページ内でコメントするときには、Googleのアカウントが必要です。「Google+でも共有する」にはデフォルトでチェックが入っていて、これにチェックが入っているとYouTubeにコメントを付けたとき、Google+にも自動的に投稿されるようになっています。
ちなみにYouTubeの動画をGoogle+でコメント付き共有した場合にはYouTubeにもコメントが付くようになっています。
Google Play
Google PlayのレビューはGoogle+アカウントを用いた実名制です。
アプリページ内には+1ボタンが付いており、このアクティビティはGoogle+へ反映されます。
また、過去にプレイ内で行った行動もマイプレイアクティビティに表示されますが、こちらもGoogle+プロフィールのように表示されます。
Gmail
GmailにもGoogle+との繋がりを促す仕組みがあります。ひとつは、検索結果画面に表示されるもの。
もうひとつはメールの閲覧画面です。
また、メール作成時にメールを添付をクリックすると、あらかじめGoogleにアップロードした画像を利用できます。厳密には違いますが、これのほとんどはGoogle+にアップロードしたものです。
ちなみに送られた画像はGoogle+へ簡単に共有することができます。
最後に
箇条書きで要点をまとめると、4点になります。
- Googleアカウント登録時にGoogle+にも登録するため、ユーザー数が多い
- Google各種サービスとコネクトしているため、アクティブ率が高まる
- YouTubeのアクティブユーザーは5000万人いるため、コメントを活用するユーザーも回答者の中に多数いると考えられる
- Google PlayもAndroidユーザーが増えていくことでGoogle+とコネクトした機能を使うユーザーも増える
積極的なGoogle+活用とは言えませんが、消極的な活用をしている人って、実は結構多いかもしれませんね。