楽天がViberを、FacebookがWhatsAppをそれぞれ買収したのは今年2月に入ってからのことですが、動きの話メッセンジャーアプリの業界にあっては去年の出来事のように感じます。
FacebookとWhatsAppは決算発表にあわせて、それぞれの月間アクティブユーザーを発表していたので、世界でも人気のメッセンジャーアプリのユーザー数を調べてみることにしました。
登録ユーザーで発表しているものも多く、アクティブユーザー率との計算で導き出したものもありますが、参考までにご利用ください。
世界のメッセンジャーアプリのアクティブユーザー数
- WhatsApp : 5億人(Source : WhatsApp Blog, Date : 2014年4月)
- WeChat : 3億5500万人(Source : TheNextWeb, Date : 2014年3月)
- Skype : 2億8000万人(Source : TheNextWeb, Date : 2013年1月), ※1 : PCとモバイルを合算した数
- LINE : 2億4000万人(Source : LINE, Date : 2014年4月), ※2 : 登録ユーザー数4億人に推定のアクティブユーザー率をかけたもの。普及率が高い国で80%とのことなので、ここでは60%をかけて計算しました。
- Weixin : 2億3600万人(Source : AllThingsD, Date : 2013年10月)
- Facebook Messenger : 2億人(Source : Facebook, Date: 2014年4月)
- QQ IM : 1億4000万人(Source : Technode, Date : 2014年4月) ※3 : 同時アクセス数2億人達成時の7割がモバイルとのことなので、2億に0.7をかけたもの。PCをあわせたアクティブユーザーは8億人なので、もっと多い可能性が高い。
- Viber : 1億人(Source : 楽天, Date : 2014年2月)
- Snapchat : 3000万人(Source : Business Insider, Date : 2013年11月)
- Kakao Talk : 2900万人(Source : Cnet, Date : 2013年1月) ※4 : デイリーアクティブユーザー数。登録ユーザー1億人の時なので、月間アクティブユーザーはこれよりも多いと考えられます。
やはり最も多いのはWhatsAppでした。WhatsAppは10億アクティブユーザーを目標に掲げていますが、半分に到達しています。Facebookに買収されてからも成長の勢いは衰えていないため、この目標を達成することはできるのでしょうか? 要注目です。
そして、次に多いのが中国のWeChatです。中国以外の市場では、インドネシアやサウジアラビアなどで使われているようです。また、WeChatを提供するテンセントはQQ IMというメッセンジャーアプリを提供しています。これは中国で最大のメッセンジャーで、モバイルでも多くのユーザーを獲得しています。この2つのモバイルユーザーをあわせると月間アクティブユーザーは約5億人となりますが、自社サービスで競合している状態にあります。
LINEはスカイプに次ぐ4番手ですが、実際のアクティブユーザー率次第ではもっと多い可能性があります。日本のモバイルメッセンジャーの支配的地位にあり、スペインやインドネシアでも多くのユーザーを獲得しているとのこと。年内に登録ユーザー5億人を掲げていますが、今のペースでいくとそれを超えてきそうですね。
最後に
WhatsAppが頭ひとつ分飛び抜けているように見えますが、テンセントが提供するメッセンジャーをひとつにまとめると、WhatsAppに匹敵するほどの月間アクティブユーザー数になります。それを追いかけるのがLINEとFacebook Messengerというような印象ですが、今後どのようになるのでしょうか?
数秒で写真が消えるSnapchatなど、新発のメッセンジャーアプリも出てきていますので、メッセンジャーアプリの今後も楽しみですね!
(Photo: Friends with Mobile Phones by Garry Knight / CC BY-SA)